この記事では、「スルメイカ」と「ヤリイカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スルメイカ」とは?
「スルメイカ」とは、ツツイカ目アカイカ科スルメイカ亜科のスルメイカ属に分類されるイカです。
「真イカ」とも呼ばれ、日本では古くから食用として用いられており、消費量の最も多い魚介類です。
主に夏季が旬で「夏イカ」とも呼ばれ、小ぶりな「スルメイカ」を「バライカ」と呼ぶ事もあります。
体長は役27cm~30㎝程度で、メスの方がオスより大きいです。
するめと言われる「スルメイカ」の内臓を取り除き干して作られた加工食品が有名で、お酒のつまみや出汁の材料として使われています。
胴体の先端にある三角のエンペラと呼ばれる耳の様な部位があります。
日本各地で盛んに捕られているイカで、旬は夏ですが基本的に年中いつでも食べる事ができます。
「ヤリイカ」とは?
「ヤリイカ」とは、ヤリイカ科に属するイカです。
「ヤリイカ」という名前は、胴体の中央辺りから伸びているエンペラが槍のような形をしている事が由来とされています。
眼が薄い膜で覆われており、体長約20㎝~40㎝程度で、興奮すると茶褐色に変化します。
「ヤリイカ」は、一部を除いた日本全域の沖合いでとれるイカで、冬に旬を迎えます。
「ヤリイカ」は、どちらかと言うと刺身や寿司といった生食を目的とした料理に多く使われ、高級なイカとされています。
「スルメイカ」と「ヤリイカ」の違い
「スルメイカ」と「ヤリイカ」はとてもよく似ているイカです。
しかし、よく見れば両者は区別する事が可能です。
まず特徴的な違いはエンペラです。
エンペラはイカの先端にある耳のような三角の部位で、「スルメイカ」は胴体の先についたやや小さいエンペラが特徴ですが、「ヤリイカ」は、胴体の中央辺りから先端にかけて長く大きいエンペラがあります。
また、眼にも区別できる違い存在します。
「スルメイカ」の眼は黒目だけが飛び出したような眼をしており、白目の部分はほとんど見えませんが、「ヤリイカ」は黒目と白目がはっきりと別れた大きな眼が特徴です。
また「スルメイカ」の漁獲量は「ヤリイカ」と比べ物にならない程多いので、市場で販売される値段も10倍程度の差があります。
まとめ
「スルメイカ」と「ヤリイカ」は、ともに古くから日本人に親しみのあるイカです。
「スルメイカ」はさまざまな用途として、「ヤリイカ」は刺身や寿司のネタなどの高級品として食べられています。
これらの違いを意識しながら食べてみてはいかがでしょうか。