「冒頭」と「文頭」の違いとは?分かりやすく解釈

「冒頭」と「文頭」の違いとは?専門用語・業界用語

「冒頭」「文頭」は、何気なく目にしたり耳にしたりする言葉ですが、両方の言葉の違いを明確に知る人は多くありません。

この記事では、「冒頭」「文頭」の違いを分かりやすく説明していきます。

「冒頭」とは?

「冒頭」は(ぼうとう)と読みます。

文や言葉を述べるときのはじめ部分という意味の他にも、物事のはじめの部分という意味もあります。

どちらかと言えばかしこまった表現で、ビジネスや公式文章、もしくは学術関係の文書などで使われる言葉です。

同じような意味を持つ言葉には、「はじめ」「初頭」「皮切り」「スタート」などがあります。


「冒頭」の言葉の使い方

「冒頭」はあらたまった言葉として『冒頭で述べた通り』『冒頭に記述されている〇〇の件で』などと使われます。

その反対に親しい人との文書のやり取りや会話では、あまり使われることがありません。


「文頭」とは?

「文頭」は(ぶんとう)と読みます。

「文の頭」という漢字からも、文章の最初の部分を示す言葉ということがわかります。

この言葉を知らない年齢の子供では、「文のはじめ」などと表現します。

同じような意味ですが柔らかい表現として「文の書き出し」などもあります。

「文頭」の言葉の使い方

「文頭」はかしこまった表現なので、ビジネスや公式文書、そして学術関係の文章で目にする言葉です。

ちなみに「文頭」対義語は「文末」になるので、セットで覚えておくと良いでしょう。

「冒頭」と「文頭」の違い

「冒頭」「文頭」は同じように使える言葉ですが、大きな違いは「冒頭」が文章、会話、物事などに使える反面、「文頭」は文章にしか使えないことです。

例を挙げると「冒頭」は『この文章の冒頭部分にある』『この会議の冒頭で述べられた』と使えますが、「文頭」は『この会議の文頭で述べた』と表現できません。

まとめ

「冒頭」「文頭」は社会人になれば必ずどこかで目にしたり耳にする言葉です。

同じような意味を持ちますが、必ずしも同じように使えるわけではありません。

しっかりと違いを認識して使い分けてください。