この記事では、「言霊」と「アファメーション」の違いを分かりやすく説明していきます。
「言霊(ことだま)」とは?
「言霊」とは、言葉に宿る霊力や神秘的な力のことを指し、「言魂」とも表記されます。
日本をはじめ、一部の国では古来より「良い言葉や縁起の良い言葉を使えば良いことが起こり、悪い言葉や不吉な言葉を使えば悪いことや不吉なことが起こる」というように、「言葉の持つ力」というものが信じられていました。
現代の日本でも数字の4は「し」と読み、「死」を連想させることから縁起が悪いとされることや、結婚式の祝辞などで「切る」や「離れる」などの言葉が「夫婦の離別」を連想させ、受験では「落ちる」や「滑る」などの言葉が「受験に落ちること」を連想させ、「忌み言葉」として避けられているケースがあります。
何気なく用いられているこれらの考え方も、元を辿ればこの「言霊」という観念に基づいているのです。
「アファメーション」とは?
「アファメーション」とは、ポジティブな言葉を使うことによって、自己肯定感を高めることです。
「肯定」や「断言」、「確言」などを意味する英単語“affirmation”に由来しています。
「アファメーション」のポイントの1つとして、「○○ない」などのネガティブな表現を避け、ポジティブな表現に言い換えることが挙げられます。
・『私はどんな苦境にも屈しない人間だ』→『私はどんな苦境も乗り越えることができる人間だ』
・『私は一度始めたことは途中で諦めない』→『私は一度始めたことは最後までやり遂げる』というように、よりポジティブな表現を用いることで、自分に自信を持つことができたり、周囲にも良い影響をもたらすと言われています。
「言霊」と「アファメーション」の違い
「言霊」と「アファメーション」の違いを、分かりやすく解説します。
「言霊」は「言葉に宿る霊力」を意味し、良い言葉は良いことを、悪い言葉は悪いことを引き起こすという考え方です。
一方、「アファメーション」は「ポジティブな言葉を使うことによって、自己肯定感を高めること」を意味します。
言葉による作用に焦点を当てている点で2語は似ていますが、「言霊」がアニミズム的・民俗的な考え方であるのに対して、「アファメーション」は自己啓発のテクニックとして用いられています。
まとめ
・「言霊」とは、言葉に宿る霊力や神秘的な力のことを指し、「言魂」とも表記されます。
・「アファメーション」とは、ポジティブな言葉を使うことによって、自己肯定感を高めることです。