この記事では、「キックボクシング」と「ムエタイ」の違いについて紹介します。
キックボクシングとは?
キックという名前が付いている通りキックとパンチでを出し合う格闘技のことをいいます。
キックボクシングは日本で生まれたもので、ボクシングのプロモーターをしていた人物が考案したといわれています。
ボクシングの歴史は古く紀元前の古代ギリシアには存在していたといわれています。
それと比較するとキックボクシングの歴史は浅く、キックボクシングが誕生したのは1960年代です。
1966年に日本キックボクシング協会が設立されました。
設立したばかりの頃は、ボクサーや空手家など格闘技の経験がある人を集めて興行を行ったといいます。
キックボクシングのルールでは、ボクシングと同様に攻撃を受けて倒れてから10カウントされると負けとなります。
立ち上がった場合でも、レフェリーの判断により危険とされた時には負けが確定します。
近年、キックボクシングは女性の間でも人気となっています。
フィットネスジムなどでキックボクシングのレッスンを行っていることも多く、ストレス発散やダイエット目的に利用する女性も多いです。
ムエタイとは?
タイで生まれた格闘技で、タイでは一般的なスポーツとして広く知られています。
そのルーツは、インドのカラリパヤットという格闘技にあるとされます。
タイが関わった戦闘により徐々に発展していき、素手と素足で戦う現在の形になりました。
力強く的確なキックが持ち味で、相手へ大きなダメージを与えることができます。
組み付いてからボディをえぐるような膝蹴りを行ったりもします。
また、相手の首に手をまわして組み付くクリンチ(首相撲)もあります。
1990年代の末頃まで、ムエタイでは女性がリングに上がることは許されていませんでした。
その後、女性がリングに上がっても良くなり、少しずつ女性のムエタイ選手も増えてきています。
キックボクシングとムエタイの違い
キックボクシングは、ボクシングのプロモーターがムエタイを見て思いついたといわれています。
そのためルーツはムエタイにあるといえるでしょう。
両者の大きな違いは、肘打ちとクリンチ(首相撲)があるかどうかです。
ムエタイでは肘を使った攻撃もクリンチも認められていますが、キックボクシングでは禁止されています。
肘による攻撃も他の格闘技では反則とされることが多いですが、ムエタイでは認められています。
また、採点の基準にも違いがあります。
キックボクシングは相手に与えたダメージの重さが重要で、ムエタイは技を美しく当てることが採点において重要です。
近年は、タイのムエタイ選手がキックボクシングに参戦することも増えてきました。
まとめ
ムエタイでは肘による攻撃もクリンチ(首相撲)も認められていますが、キックボクシングでは禁止されているところに違いがあります。
また、試合の際の採点基準にも違いがあります。