「皆既日食」と「新月」の違いとは?分かりやすく解釈

「皆既日食」と「新月」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「皆既日食」「新月」の違いを分かりやすく説明していきます。

「皆既日食」とは?

「皆既日食」とは、太陽が月に遮られて、完全に見えなくなる現象を言います。

「皆既日食」が起こると、昼間でも完全に太陽が隠れてしまうため、その時間帯は空が暗くなります。

太陽と地球の間に月が入り、その位置関係が一直線上に並ぶことで、このような現象が起こります。

また、「皆既日食」の直前や直後に、月の周りから太陽光が見えてくる現象を「ダイヤモンドリング」と言います。


「新月」とは?

「新月」とは陰暦の二日目や三日目の細い月のことで、特に陰暦八月三日の月のことを指します。

他にも東の空に現れたばかりの月のことを言います。

さらに陰暦で第一日めの月のことを言い、目には見えない状態です。

「新月」は朔(さく)とも言います。

月は「新月」から始まり、徐々に月が見えるようになり、完全に月が見える「満月」となります。

そこから少しずつ月が見えなっていき、最後には完全に見えなくなります。

これを29日、もしくは30日周期で繰り返しています。

地球から見て、太陽の方向に月が来ると、太陽の光を受けた月がほとんど見えなくなってしまいます。

この時の状態が「新月」となり、「日食」も起こります。


「皆既日食」と「新月」の違い

「皆既日食」「新月」の違いを、分かりやすく解説します。

「皆既日食」とは、太陽が月に遮られて、太陽が完全に見えなくなる現象のことです。

一方、「新月」は陰暦で月の初めの頃の月のことで、月が見えなくなる、もしくは細い月の状態で見えることを言い、朔(さく)とも呼ばれています。

「皆既日食」「新月」はどちらも地球から見て、太陽の方向に月が見える状態です。

ですが、「皆既日食」は地球、月、太陽が一直線上に並ぶのに対し、「新月」はそうではない点が異なっています。

まとめ

太陽と、月、そして地球の位置関係によって、さまざまな現象が起こってくるのが興味深いところです。

月齢を知るためには月齢カレンダーなどを見ると良いでしょう。

また、一般のカレンダーでも月の様子が載っているのもあるので、それを利用するのも便利です。

月は「新月」でなくても、雨雲などの状況により、毎晩見られるわけではありません。

特に日本では、冬は雪国などでは晴れの日が少なくなってしまう為、月を見られる日が少なくなってしまいます。

必ずしも毎晩、月を見ることができないとしても、月は同じ周期で動いていますし、見えなくても空の向こうに存在しています。

「皆既日食」「新月」など、月の位置によって起こる現象を知ることで、さらに月を身近に感じることができるかもしれません。

月にまつわる物語が古くからあるように、地球上に住む私たちにとって、やはり月は特別な存在だと言えるでしょう。

「満月」には「○○ムーン」とさまざまな名前が付けられていて、それぞれの「満月」を愛でることができます。

いろいろな月の表情をこれからも楽しんでいきたいものです。