「ガバメント」と「ガバナンス」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「ガバメント」と「ガバナンス」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「ガバメント」「ガバナンス」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「ガバメント」と「ガバナンス」の違い

「ガバメント」「政府・行政機関」を意味しています。

「ガバナンス」は主に「民間部門のルール設定や合意形成の統治」を意味しているため、「政府・行政機関」の意味は持っていない違いがあります。

「ガバメント」の政治用語には、「政治権力・法権力を背景に持つ強制的な支配」といった意味のニュアンスがあります。

それと比べて、「ガバナンス」には「法律や権力によって無理やりにでも従わせる支配」といったニュアンスがない違いを指摘できます。

「ガバナンス」はあくまで、「ある組織・社会において、関係者が主体的にルール・運営の仕組みを設定して行う統治」を意味している点が異なっているのです。


「ガバメント」と「ガバナンス」の使い方の違い

「ガバメント」は主に、「政府・政治的統治の主体」を指示して使います。

「ガバメント」と比較すると「ガバナンス」は、「政治権力を有する政府」の意味では使われない違いがまずあります。

「ガバメント」は、「法的な強制力を持っている統治システム・支配体制」の意味合いで使われます。

しかし、「ガバナンス」の表現は「政治的・法律的な強制を行う支配システム」の意味では使用できない点も違っています。

逆に「コーポレートガバナンス」を、「コーポレートガバメント」とは言い換えられない違いも指摘できます。


「ガバメント」と「ガバナンス」の英語表記の違い

「ガバメント」を、英語を使用して表現すると以下になります。

“government”……ガバメント。

法律・権力による強制を伴う政治的・公的な統治。

「ガバナンス」を、英語を使って表現すると以下になります。

“governance”……ガバナンス。

集団的な合意形成を伴う民間セクター(特に企業)の統治。

「ガバメント」の意味

「ガバメント」は、「国家・地方自治体による強制的な統治」を意味しています。

「ガバメント」というのは、「政治権力・法権力を活用して行われるトップダウンの強制的な統治・支配」を意味している政治用語なのです。

「ガバメント」は、「民間の自主的な統治システム(無理に強制はできず刑罰のないシステム)」ではなくて「公的な法的拘束力を伴っている統治システム」を示唆しているのです。

「ガバメント」の使い方

「ガバメント」は、「政府・行政機関」を指示して使うことができます。

「ガバメント」という用語は、「国家あるいは地方政府(地方自治体)の政治権力に基づく統治」を意味して使うことができるのです。

「ガバメント」はシンプルに、「権力による支配・政治体制に依拠する統治」の意味合いで使われている言葉になります。

「ガバメント」を使った例文

・『アフリカや中東にある途上国のガバメントは独裁体制が多いために、人権問題や政治腐敗が発生しやすいのです。』

・『現代の先進国における民主主義のガバメントは安定していますが、政治離れという副作用も起こっています。』

・『ガバメントが本質として持っている強制的な権力は、現代の政治ではほとんど意識されることがありません。』

・『法律に基づくガバメントが機能していれば、最低限の社会の安全と繁栄は保つことができます。』

・『理想的なガバメントというのは、統治している人々に恐怖感や搾取感を与えることがありません。』

「ガバメント」の類語

「ガバメント」の類語には、以下の言葉があります。

・『政治的な統治(せいじてきなとうち)』……国家の政治権力や法律(法権力)を背景にして、一定の領域やそこにいる人々を強制的に治めること。

・『支配体制(しはいたいせい)』……ある国家や地域に属する人々を強制的・階層的に従わせているシステム。政治権力・行政組織を前提にして人民を統治して従わせる体制。

「ガバメント」の語源

「ガバメント」の語源は、船を操縦することを意味する「gubernare」というラテン語にあります。

「ガバメント」はウェストファリア条約で近代的な主権国家が成立するまでは、「民間・私的領域の統治」の意味でも使われましたが、時代が下るにつれて「国家権力・法的強制による統治」の意味のみで使われるようになりました。

「ガバナンス」の意味

「ガバナンス」とは、「企業・組織・社会において、その構成員が主体的に参加して行う統治」を意味しています。

「ガバナンス」は、「その集団組織のメンバーが意思決定・規則の設定遵守を行うための合意形成システム」を意味しています。

そのため、「ガバナンス」には「政治や法律の権力で強制的に命令を実行する」といった意味合いはありません。

「ガバナンス」の使い方

「ガバナンス」の用語は、「民間部門のコーポレートガバナンス(企業統治)」の意味合いで使う使い方が多くなっています。

「ガバナンス」は、「民間の企業組織・社会集団が、法律を守り信用を保ちながら持続的に発展するための主体的な意思決定システム」を指示して使用することができます。

「ガバナンス」を使った例文

・『民間企業に対する市場の評価でも、ガバナンスが重要視される時代になってきました。』

・『コンプライアンスと関連するコーポレートガバナンスに欠陥があれば、法令違反によるダメージが大きくなります。』

・『インターネットガバナンスに実効性を担保することが難しいのは、インターネットには単一の管理者がいないからです。』

・『不祥事のあった経営陣を刷新することで、弊社のガバナンス強化の意識を内外に示していきます。』

・『日本とアメリカでは、株式会社のガバナンスについての基本的な価値観・考え方にかなりの違いがあります。』

「ガバナンス」の類語

「ガバナンス」の類語には、以下の言葉があります。

・『主体的な統治(とうち)』……ある集団のメンバーたちが当事者意識を持って、その集団のルールを定めて治めること。

・『合意形成(ごういけいせい)』……話し合いを行って、意見・アイデアをすり合わせること。妥協可能なラインで意見を一致させること。

・『管理体制(かんりたいせい)』……一定の基準・ルールから逸脱しないように、ある集団組織を統制するシステム。

「ガバナンス」の語源

「ガバナンス」の語源も、船を操ることを意味する「gubernare」のラテン語になります。

中世フランスで使われた「gouvernance」は、14世紀に英語の「governance」になりますが、15世紀にはいったん死語化します。

その後、1990年代に再び「民間の集団における統治」の意味で「ガバナンス」という用語が使われるようになりました。

まとめ

「ガバメント」「ガバナンス」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「ガバメント」「ガバナンス」の意味・使い方・英語表記の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。