競馬のコースには「ダート」と「芝」がありますがどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「ダート」と「芝」の違いを解説します。
「ダート」とは?
競馬の「ダート」とは、「砂地の地面で行われる競走」を意味する言葉です。
「ダート」の使い方
競馬のレースのうち砂が巻かれた地面で行われるレースのことを「ダート」といいます。
「ダート」とは英語の「dirt」のことで「泥」や「土」という意味がありますが、競馬用語として使われる場合は「砂の地面」を意味します。
砂地の地面は馬の足にかかる負担が小さいことからトレーニング施設などでは広く見られるほか、正式なレースとしても世界中で採用されている路面です。
日本では多くの競馬場でダートコースが用意されており競馬のレースが開催されています。
北米競馬では「ダート」の人気が高く多くの G 1競走が「ダート」で開催されています。
日本のダートコースはサラサラのいわゆる砂が使われていますが、アメリカの「ダート」はもっと粘り気の強い赤土のようなドロに近い土が使用されています。
同じ「ダート」に分類される地面でも性質的には全く異なるため日本の有力なダート馬が北米では苦戦することがよくあります。
砂に足を取られるためパワーが必要とされ瞬間的な切れ味で勝負する馬よりも力で押し切るタイプの馬の方が有利です。
展開的には最後の逆転が少なく、途中で良い気を付けた馬がそのまま順位を守ってゴールするケースがよく見られます。
「芝」とは?
競馬の「芝」とは、「芝草の生えた地面で行われる競走」を意味する言葉です。
「芝」の使い方
青々とした芝生の入った芝生の地面で行われる競馬のレースを「芝」といいます。
日本の競馬ではもっともポピュラーなもので、主要なG1レースのほとんどは「芝」 で開催されています。
パワーよりもスピードで差がつきやすいのが特徴で、切れ味鋭い馬は最終コーナーを回ってからの直線で最後尾から先行する馬を一気に抜き去り勝利をあげる光景も見られます。
芝生を敷き詰められているものの地面は固く、走る馬にとっては負担の大きい路面です。
怪我もしやすいことからトレーニングではあまり使用されず本番でのみ使用されることがほとんどです。
「ダート」と「芝」の違い
「ダート」と「芝」の違いは砂地と芝生という路面の状態の他にも世界でどの程度使用されているかという違いがあります。
「ダート」は主に北米とアラブで人気が高く、「芝」はヨーロッパとアジアで主流を占めています。
脚質や血統などの違いにより馬ことに適正が異なり「ダート」が得意な馬もいれば「芝」でしか結果が出ない馬もいます。
ほとんどの馬は「ダート」と「芝」のどちらかに専門を絞って出場するレースを選びますが、ごくまれに「ダート」と「芝」のどちらにも適性を示し両方で結果を残す馬もいます。
まとめ
「ダート」と「芝」は競馬を見るなら知っておきたい基礎知識です。
予想にも大きく関わってくるのでそれぞれの特徴と違いを知っておきましょう。