この記事では、「体幹」と「腹筋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「体幹」とは?
胴体のことです。
体の中心のあたりで、頭と手足を除いた部分のことをいいます。
この部分には、胃・大腸・小腸・肝臓・腎臓などの臓器がおさめられています。
脊柱や骨盤など体の軸となる骨格があるのもこの部分です。
「体幹を鍛える」という場合、胴体にある筋肉を鍛えることを意味しています。
筋肉には体の表面から触れることができるアウターマッスルと、体の深層部にあり表面から手で触ることができないインナーマッスルがあります。
「体幹を鍛える」といった場合は、主にインナーマッスルを鍛えることを意味しています。
この部分は体の軸となる部分なので、鍛えると体が安定します。
それによって、スポーツを行う際に安定したフォームを取りやすくなってパフォーマンスが向上をしたり、歩行機能が向上をしたり、姿勢がよくなったりすることが期待できます。
普段、何気なく椅子に座ったり、立ったりしていますが、このときにさまざまな筋肉を使っています。
とくに姿勢をよくするためには「体幹」の筋肉が必要です。
筋肉がしっかりと働いているからこそ、すらっと伸びた姿勢を維持することができます。
「体幹」の言葉の使い方
頭と手足を除いた部分、胴体を指して使用する言葉です。
そこには、胃や腸などさまざまな内臓がおさめられていたり、筋肉があったりしますが、それら特定の内臓や筋肉を指しているのではありません。
「腹筋」とは?
腹部の内腔を作っている筋肉の総称、また腹筋運動のことです。
腹は肋骨の下あたりから骨盤のあたりまでを指します。
この部分には胃や腸などの内臓がおさめられていますが、内部に空間が存在しています。
その空間を形作る筋肉の総称がこの言葉です。
ひとつの筋肉を指しているのではなく、いくつかの筋肉が存在しています。
腹直筋はお腹の全面にある筋肉です。
ここを鍛えると腹が割れた状態になります。
腹斜筋はお腹の横にある筋肉で、ひねる動作にかかわっています。
腹横筋はお腹の脇側の深層部にある筋肉です。
これらの筋肉を鍛えると、お腹が引き締まった状態に近づく、姿勢がよくなる、内臓の位置が安定する、便を押し出す力が高まるなどが期待できます。
鍛え方ですが、あおむけになった状態から、ゆっくりと状態を起こす動作を数回行います。
このとき、腰を傷めないように注意をします。
腰痛がある人は無理をしないようにします。
鍛えたい部分を意識して行うと効果的です。
「腹筋」の言葉の使い方
お腹の空間を形作る筋肉を指したり、腹筋運動を指したりして使用する言葉です。
「体幹」と「腹筋」の違い
前者は部位を指しており、頭と手足を除いた部分のことです。
後者は筋肉の総称で、腹部の空間を形作っている筋肉を指しています。
まとめ
位置は同じようなものですが、2つの言葉が意味しているものは異なります。