この記事では、「大気圧」と「重力」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「大気圧」とは?
「大気圧」は「たいきあつ」と読みます。
「大気圧」は、「大気の圧力のこと」という意味があります。
普通「大気圧」は、地上にかかる大気の重さをいい、1平方センチメートル当たり、約1キログラム重に相当します。
ただし、場所や季節などで異なり、また「大気圧」は、上空に行くほど小さくなります。
「大気圧」の単位は「パスカル」、「ヘクトパスカル」を使い、また「ミリバール」を慣用しています。
ちなみに「ヘクトパスカル」は、「国際単位系の気圧の単位で、1ヘクトパスカルは、1パスカルの100倍で、1ミリバールに等しい」という意味があります。
「ヘクト」には「100」の意味があります。
上空に行くほど、「大気圧」が小さくなるのは、上方の空気の重みを示す圧力であるためです。
上空に行けば、自分よりも下にある空気が増えます。
その結果、自分よりも上にある空気が減るため、「大気圧」も小さくなります。
例えば、富士山山頂において、「大気圧」は小さくなり、約0. 7気圧ほどになり、またエベレスト山頂においては、約0. 3気圧になるとされています。
「重力」とは?
「重力」は「じゅうりょく」と読みます。
「重力」は、「地球上の物体が地球から受ける引力で、物体の重さの原因となっている力」という意味があります。
地球における「万有引力(ばんゆういんりょく)」と、地球自転による「遠心力(えんしんりょく)」の合力となります。
ちなみに「万有引力」はニュートンが発見した法則で、「すべての物体間に普遍的に作用する引力のこと」という意味があります。
また「遠心力」は、「円運動をしている物体が受ける慣性力の一つで、円の中心から遠ざかる向きに働く力」という意味があります。
このように、「重力」は、地球が自転していること、また地球には引力が働いていることから、生まれている力のことを指します。
「大気圧」と「重力」の違い
「大気圧」と「重力」の違いを、分かりやすく解説します。
「大気圧」は、「大気の圧力のこと」という意味があります。
一方で「重力」は、「地球上の物体が地球から受ける引力で、物体の重さの原因となっている力」という意味があります。
このように、どちらも自然が持つ「力」を意味する言葉という共通点があります。
ただし、「大気圧」は、大気の圧力を意味する言葉なのに対して、「重力」は、引力のことを意味する言葉という違いがあります。
まとめ
「大気圧」と「重力」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。