この記事では、「本マグロ」と「クロマグロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本マグロ」とは?
漢字では「本鮪」と書き、クロマグロのことです。
日本で食用として流通しているマグロは6種類あり、クロマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロ、タイセイヨウクロマグロ、ミナミマグロです。
そのうち、最高のランクとされるマグロは、クロマグロになります。
魚の名前は複雑なので、消費者に提供するときには、正式な標準和名を基本としつつも、一般的に使用されている名があれば、表示しても良いことになっています。
例えば、「ホッコクアカエビ」は、「アマエビ」と表示することがあります。
「クロマグロ」は、「マグロ」と表示すると他のマグロと同じになってしまうことから、最高ランクのマグロ、本家のマグロのような意味合いを持つ「本」を付け、他のマグロとの違いを表しています。
他のマグロに対して、「本マグロ」ということは出来ません。
「クロマグロ」とは?
スズキ目サバ科に分類される海水魚です。
寿司ネタ、刺身などに使われており、日本での消費量が世界一となっています。
大人のクロマグロは、3m、体重400kgを越えて、日本の沿岸で獲れるマグロのなかでは最も大きいものになります。
寿命は20年以上です。
1960年代の漁獲量に比べ、2014年の漁獲量は10分の1に減っており、国際自然保護連合(IUCN)は「クロマグロ」を絶滅危惧種としています。
「クロマグロ」は、一本釣り、トローリング、巻き網漁、はえなわ漁法などによって、獲られています。
その後、生のままか冷凍されて、卸売市場や場外流通へと運ばれます。
今では養殖の研究も進んでいて、2002年に近畿大学が人口孵化からの完全養殖に成功しました。
マルハニチロも1987年から研究を始め、2010年に完全養殖に成功しています。
「本マグロ」と「クロマグロ」の違い
この二つの言葉に違いはありません。
「クロマグロ」のことを、他のマグロと区別するために「本マグロ」と呼びます。
まとめ
「本マグロ」とは、「クロマグロ」の別名です。
他のマグロと区別する為に、「本マグロ」といわれるようになりました。