生物の進化に関する話題で登場する言葉「種の起源」と「進化論」はそれぞれ何を指しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「種の起源」と「進化論」の違いを解説します。
「種の起源」とは?
「種の起源」とは、「イギリスの生物学者チャールズ・ダーウィンが1859年に発表した生物の進化に関する研究と考察を記した書籍」です。
「種の起源」の使い方
19世紀は科学的なものの考え方が広まってきた時代ですが生物の進化に関わるテーマは神の所業に関するものであるとしてタブー視されてきました。
研究や論文を発表する学者もいましたが絶大な権力を持っていたキリスト教会による弾圧は非常に厳しく、生物の進化に関しては科学的な考え方が特に制限されていました。
そのような時代に発表され世界に大きな衝撃を与えた書籍が「種の起源」です。
ダーウィンが発表したこの書籍では現代にも通じる生物の進化についての基本的な考え方が述べられています。
生物は神が創造したものであるとする当時の常識とは真っ向から反する進化を科学的に考察した内容に世間では多くの論争が巻き起こりました。
教会は神を冒涜する内容であると厳しく糾弾しましたがダーウィンの科学的な研究は高く評価され、現代に続く進化研究の始まりに位置づけられています。
「進化論」とは?
「進化論」とは、「ダーウィンが提唱した生物の進化に関する学説」です。
「進化論」の使い方
生物は神の奇跡の賜物である、という考え方は近代に入ってもヨーロッパを中心に強く信じられてきました。
そのような神の奇跡を否定し生物の進化を科学的に定義した学説が「進化論」です。
「生物は環境に最も適応したものだけが生き残る」という適者生存の考え方を中心にした「進化論」は生物の進化を考える上での科学的基礎になっています。
「種の起源」と「進化論」の違い
ダーウィンが出版した書籍のタイトルが「種の起源」、ダーウィンが唱えた学説が「進化論」です。
「種の起源」に書かれている学説が「進化論」という関係性です。
まとめ
「種の起源」と「進化論」はどちらも生物の進化に関する話題では必ず登場する言葉です。
比喩的に同じ意味で使うこともありますが別々のものを指す言葉なので覚えておきましょう。