通常「薬を飲む」という時に使う言葉は「服用」です。
薬のパッケージの裏などの説明文の「用法・用量」の項目にも「服用してください」と書かれていいます。
しかし、他に「服薬」という言い方もあり、これも薬を飲む意味で使われています。
この記事では、「服用」と「服薬」の違いを分かりやすく説明していきます。
「服用」とは?
「服用」とは「薬を飲む」という意味の言葉絵です。
これは「服」には「体に纏う」という意味があり、古代中国で薬は病気や怪我から体を守るために「体に纏う」ものという意識があったことから来ています。
そして、「用」は「用いる」という意味であることから、「薬を体に纏うために用いる」というのが「服用」ということになります。
「服薬」とは?
「服薬」とは、やはり「薬を飲む」という意味ですが、前述のように「服」には「体に纏う」という考え方があるため、「服薬」は「薬を体に纏う」という意味を持ちます。
これはある意味では、意識的に「薬を飲む」を示すとも言えます。
ただ、この言葉は薬のパッケージ自体にも記載されることは少なく、多くの場合は象徴的に使われているのが現状です。
「服用」と「服薬」の違い
「服用」と「服薬」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は共に「薬を飲む」という意味では同じですが、微妙な違いがあります。
大きな違いは、前述のように「服薬」には「薬を正しく飲む」という意味が含まれています。
簡単に言ってしまえば「ただ薬を飲む」のが「服用」で、「定められた通りに飲む」のが「服薬」ということになります。
これは、薬剤師が指示するのが「服薬」と言い換えることもできます。
まとめ
ここまで、「服用」と「服薬」の違いを説明してきましたが、一般的には「服薬」という言葉はほとんど使われていません。
それは、ある意味では「正しく飲む」という意識が強くない場合が多いとも言えます。
したがって、もっと「服薬」が使用される場面が多くなることが望ましい方向なのでしょう。