この記事では、「ワインビネガー」と「酢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ワインビネガー」とは?
「ワインビネガー」とはぶどうの果汁から作られたビネガー、つまり「酢」です。
ぶどうを一度アルコール発酵させてワインを作り、その上で酢酸菌酵素を入れて発酵させると「ワインビネガー」ができます。
一度ワインにしてからビネガーだけに普通のワインと同じく白「ワインビネガー」と赤「ワインビネガー」があり、白は渋みのような癖のないスッキリした酸味が、赤は渋み等様々な味が複雑に絡んだ豊穣な香りが特徴です。
「酢」とは?
「酢」とはお酒から作られる酸味を加えるための調味料です。
穀物や果物でできているお酒を酢酸菌酵母が発酵させるとアルコールが分解されて酢酸に変化し「酢」になります。
原材料を一度お酒にしてから更に加工して「酢」にするという工程のため原材料によって質が変わるのはもちろんのこと、どのようなお酒にしてから「酢」に変えるのかによっても味や風味などの特徴が大違いです。
日本では米で作ったお酒を発酵させた米酢が一般的ですが、国によって主流な「酢」の原料は違います。
「ワインビネガー」と「酢」の違い
「ワインビネガー」と「酢」の違いを、分かりやすく解説します。
ぶどう果汁で作るワインを酢酸発酵させたものが「ワインビネガー」で、お酒を酢酸発酵させたものが「酢」です。
「ワインビネガー」はお酒の中でもワインからだけ作れますが、「酢」はお酒であれば何からでも作れます。
また「ワインビネガー」はワインから作った「酢」という商品や調味料としての一種類を指す言葉ですが、「酢」は調味料の一カテゴリーにあたる総称です。
まとめ
お酒を放置すると菌の作用で酸っぱくなることから生まれた調味料が「酢」で、それをワインから作ったものが「ワインビネガー」です。
「ワインビネガー」は間違いなく「酢」の一つですが逆に言えば「酢」の一種でしかないので「ワインビネガー」と「酢」は同じものというのは言葉としては間違いでしょう。