かじめもめかぶも海藻で、よく似ています。
今回はかじめとめかぶの違いについて紹介します。
かじめとは?
かじめは海藻の一種で古くから食べられてきましたが、その消費量はさほど多くありません。
コンブ目コンブ科カジメ属に属しています。
本州中部の太平洋岸と瀬戸内海に分布しており、「とろろめ」や「さがらめ」と呼ばれることもあります。
一般的なスーパーマーケットにはあまり出回っておらず、地元のスーパーマーケットや鮮魚店などで販売されています。
磯焼けなどもあってその量は少なくなっており、貴重な食材といえるでしょう。
ただし、流通量は多くはありませんが、栄養豊富な健康食材として注目されています。
独特のぬめりがあり、ネバネバとした食感が特徴です。
海藻は元々ミネラルが豊富なことで知られていますが、かじめにはミネラル以外にもポリフェノールやフコイダン、アルギン酸といった栄養素が豊富です。
ナトリウムを体の外に排出する働きがあるので、高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。
かじめは、味噌汁に入れたり酢の物や佃煮などにして食べられています。
めかぶとは?
めかぶはワカメの茎の一部をいい、ワカメとは区別されます。
コリコリとした食感が特徴で、一般的なスーパーマーケットなどでも販売されています。
湯通しすると褐色から鮮やかな緑色に変わり、粘りがあります。
主なめかぶの産地には、三陸海岸が挙げられます。
三陸海岸のめかぶはブランド化されており、この地域の特産品としても知られています。
めかぶは地域によっては、「みみ」「かぶ」「ねかぶ」と呼ばれることもあります。
めかぶは手軽に買える健康食材として人気があり、テレビ番組などで取り上げられることもあります。
めかぶには、アルギン酸やフコイダンといった水溶性食物繊維、ミネラル、不飽和脂肪酸などが豊富に含まれています。
アルギン酸は、血圧を下げたり血糖値の上昇を抑えてくれる成分です。
また、食物繊維なので胃腸のコンディションを整え、お通じを良くする働きもあります。
それからミネラルには、新陳代謝を活発にするヨウ素も含まれています。
佃煮にしたり、納豆やとろろに混ぜて食べられることも多いです。
かじめとめかぶの違い
かじめとめかぶはどちらも海藻の一種ですが、めかぶはワカメの茎の一部分をいいます。
健康に良い栄養素が豊富に含まれており健康食材として人気がありますが、かじめはあまり流通していません。
地元のスーパーマーケット等でしか手に入らないなど、貴重です。
そのため手に入れるのが難しいといえるでしょう。
それに対してめかぶは、一般的なスーパーマーケットで手軽に購入することができます。
また、めかぶは石鹸やシャンプー、コスメなどに使われることもあります。
まとめ
かじめとめかぶはどちらも健康食材として人気ですが、流通量が多いのはめかぶの方です。
かじめは消費量が多くはなく、一般的なスーパーマーケット等では販売されていません。