「ポンカン」と「デコポン」はどちらも甘くて美味しい柑橘系の果物です。
とてもよく似たこの二つの果物にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「ポンカン」と「デコポン」の違いを解説します。
「ポンカン」とは?
「ポンカン」とは、「インド原産の柑橘類に分類される果物」です。
「ポンカン」の使い方
鮮やかな橙色をしており果実の重量は1つ120から150グラム程度と日本で広く食べられている温州みかんの2倍程度の大きさです。
完熟すると鮮烈でさわやかな芳香を放ち、甘みに加え柑橘類独特の鮮烈な酸味が楽しめます。
暖かい地方で育つ植物なので日本では四国や九州など南西部で広く栽培されています。
12月?2月にかけてが収穫時期ですが、収穫してすぐは酸味がとても強く美味しくありません。
収穫後しばらく熟成させると酸味が弱まって甘みが強くなるので、熟成期間をおいてから出荷されます。
「デコポン」とは?
「デコポン」とは、「主に熊本県で生産される特徴的な形状をした柑橘類の果物」です。
「デコポン」の使い方
生産量の半分以上を熊本県が占める柑橘類で、「不知火」という品種のうち一定基準を満たしたものだけに許される登録商標です。
1972年に「清見」と「ポンカン」を交配させて作られた品種「不知火」から選別されたもので、先端部にある出っ張りが特徴で名称も「凸のあるポンカン」から名付けられています。
糖度13度以上のものが選別されるので非常に甘く、清見の甘さとポンカンのさわやかさを併せ持った味わいが特徴です。
「ポンカン」と「デコポン」の違い
「ポンカン」と「デコポン」は品種が異なります。
「ポンカン」は明治中期に日本に伝わった歴史ある柑橘類で「デコポン」は「ポンカン」と「清見」を掛け合わせた品種「不知火」から選別されたものです。
「ポンカン」は「デコポン」の親にあたります。
まとめ
「ポンカン」と「デコポン」は見た目や味わいだけでなく品種が異なります。
どちらの柑橘類もさわやかな酸味と甘さが楽しめるので好みに合わせて選んでください。