お酢と言えば、様々な料理に使用される調味料としておなじみです。
お酢でもっとも特徴的なのは「すっぱい」という味です。
しかし、実際には、お酢は様々な食材に合わせて調合されて使用されます。
そのため、製造時にその用途を考え作られている種類の製品もたくさんあります。
この記事では、「かんたん酢」と「すし酢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「かんたん酢」とは?
「かんたん酢」とは、その名の通り「お酢を使用した味付けをかんたんに行う」ための調味料です。
主原料は酢酸ですが、他に砂糖、食塩、果汁、出汁、旨味調味料などが配合されていて、たくさんの種類の料理に対応できるようになっています。
料理としては、寿司だけではなく、餃子、サラダ、漬物など多くのものに使用可能です。
「すし酢」とは?
「すし酢」とは、酢酸を主成分とする調味料ですが、その名の通り「すしの調味料として最適な配合をしたもの」です。
酢酸以外に砂糖と食塩、出汁が入っており、ちょっと甘味のある「すし飯」を簡単に作ることができます。
「かんたん酢」と「すし酢」の違い
「かんたん酢」と「すし酢」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは共に「酢酸を中心に配合された調味料」であるのは同じです。
酢酸とは穀物を酢酸菌によって発酵させてできるもので、ある意味では酒類と同じような方法で作られます。
「かんたん酢」と「すし酢」の違いは酢酸にどのような調味料を配合させるかの違いで、要は何に使われるかを想定して配合を変えてあるということです。
その意味では「すし酢」は寿司に使用されることを前提にしており、「かんたん酢」は「酢を使用するどんな料理にでも比較的かんたんに合わせることができる」ことを主眼にしたものです。
まとめ
この記事では「かんたん酢」と「すし酢」の違いに関して説明してきました。
このような製品が一般的になったのは比較的最近のことで、以前はそれぞれの家庭にそれぞれの調合があり、例えば、ちらし寿司の味も違っていました。
これらの製品によって誰でも美味しく料理ができるようになったことは事実ですが、このような「家庭の味」が失われるようになってしまったことも事実です。