この記事では、「生クリーム」と「ホイップ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「生クリーム」とは?
生乳や牛乳から分離をして得た脂肪分のことです。
食用にしています。
この食品の原料は生乳や牛乳です。
それ以外の成分は加えていないものと定められています。
つまり、安定剤や植物油脂などを加えたものではないということです。
生乳は放置していると表面に脂肪分が浮かんできます。
現在のような技術が発達する前は、浮かんできた脂肪分をすくい取って、この食品を手に入れていたようです。
現在は遠心分離器によって、もっと簡単に手に入れられるようになりました。
栄養成分は100gあたり、タンパク質1. 9g、脂質43. 0g、炭水化物6. 5gです。
乳脂肪分を集めたものなので脂質の量が多くなっています。
これを泡立てるとホイップクリームになります。
砂糖を加えて甘味をつけたものは、ケーキなどのお菓子に使用されています。
泡立てる際には、冷やしながら行うことが大切です。
熱が加わってしまうと脂肪分が溶けだし、うまく泡立たなくなり、そのままかき混ぜ続けるとバターのようになってしまいます。
また、購入したものを持ち帰る際には、できるだけ振動を与えないようにします。
泡立てていないものは、チーズケーキ、カルボナーラ、スープなどに使用されます。
料理に加えればコクが生まれます。
「生クリーム」の言葉の使い方
生乳や牛乳から分離した脂肪分を指して使用する言葉です。
原料に植物油脂や安定剤などを加えていないものをいいます。
「ホイップ」とは?
卵白やクリームなどを泡立てること、また泡立てたもののことです。
また、このような名で呼ばれている製品は、植物油脂または植物油脂と乳脂肪を使った食品です。
この食品は、乳脂肪だけで添加物を加えていないものではなく、植物油脂または植物油脂と乳脂肪を一緒に使っているものを指します。
乳脂肪だけのものに安定剤などを加えたものもこれにあてはまります。
植物油脂を使用することで価格を抑えることができます。
また、安定剤などが入っていると泡立てやすいです。
しかし、乳脂肪のみで作られているものに比べるとコクが劣ります。
これはお菓子作りや料理に使われます。
製品によって若干栄養成分は異なりますが、植物油脂を使ったものの栄養成分は100gあたり、タンパク質1. 3g、脂質39. 5g、炭水化物3. 3gです。
「ホイップ」の言葉の使い方
植物油脂、植物油脂と乳脂肪、乳脂肪と安定剤などを原料とした食品を指して使用をします。
「生クリーム」と「ホイップ」の違い
見た目や用途はほとんど同じですが、使用している原料に違いがあります。
前者は生乳や牛乳を原料とし、それ以外の成分は加えていません。
後者は植物油脂や安定剤などを使用しています。
どちらも泡立ててケーキのデコレーションに使ったり、お菓子や料理に加えたりして使用をします。
まとめ
2つのものは見た目が似ていますが原料が異なります。