この記事では、「ししとう」と「青唐辛子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ししとう」とは?
「ししとう」とはナス科トウガラシ属に属する野菜です。
本来は獅子唐辛子という名前でしたが短縮されて「ししとう」と呼ばれています。
唐辛子の仲間ですが植物学的にはピーマンに近く、味も唐辛子ではなくピーマン寄りであり辛味成分は基本的に含まれていません。
そのことから辛くない唐辛子ということで甘唐辛子と呼ばれることもあります。
しかし栽培中に水分が足りなくなるなど生育環境次第では辛い実を付けるので、すべての「ししとう」が辛くないわけではありません。
「青唐辛子」とは?
「青唐辛子」もナス科トウガラシ属の植物です。
ただし「青唐辛子」という品種があるわけではなく、唐辛子という言葉で連想されるような赤い唐辛子を完熟する前に収穫したものが「青唐辛子」になります。
そのため「ししとう」も「青唐辛子」の一種と言えるでしょう。
一般的に「青唐辛子」と呼ばれるものは辛い品種の唐辛子を未熟なうちに収穫したものであり、未成熟な唐辛子ではありますが辛味成分は十分に含んでいるので未成熟だから辛くないということはありません。
「ししとう」と「青唐辛子」の違い
「ししとう」と「青唐辛子」の違いを、分かりやすく解説します。
獅子唐辛子という基本的に辛くない品種の唐辛子を未成熟なうちに収穫したものが「ししとう」で、唐辛子を未成熟なうちに収穫したものが「青唐辛子」です。
「ししとう」は獅子唐辛子という品種に限定されますが、「青唐辛子」はどんな品種の唐辛子でも未成熟なら「青唐辛子」になります。
また「ししとう」は基本的に辛くない品種ですが、「青唐辛子」は基本的に辛い品種の未成熟な実です。
まとめ
「ししとう」と「青唐辛子」は見た目で判断がつきにくいですが、実は「ししとう」は獅子唐辛子という辛くない品種「青唐辛子」は基本的に辛い品種とそれぞれ品種からして違うものです。
とは言え「ししとう」の中には辛い実が混じっていることもあることが、見た目の判別しにくさと合わせて混乱のもとになっています。