この記事では、「ポトフ」と「コンソメスープ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ポトフ」とは?
大きめに切った肉や野菜などを煮込んだ、フランスの家庭料理のことです。
この食べものはスープで、肉や野菜のエキスが溶け込んだエキスも一緒に食べます。
具材に使用する肉は、牛肉やソーセージなどです。
牛肉の場合は、すね肉、もも肉、かた肉が主に使われます。
野菜には、タマネギ、ニンジン、カブ、キャベツなどが使われることが多いです。
具材は細かくみじん切りなどにはせず、大きめに切ります。
ごろごろとした肉や野菜がたっぷりと入っており、満足感のあるスープです。
作り方を簡単に説明します。
キャベツを6cm角、タマネギを6等分のくし形、ブロッコリーを小房に切ります。
鍋に水を入れてコンソメスープの素を溶かし、キャベツとタマネギを入れて火にかけます。
15分ほど煮込んだら、ソーセージとブロッコリーを入れてさらに5分ほど煮込みます。
よく火が通ったら完成です。
スープにジャガイモなどを加える場合もありますが、ジャガイモを長時間煮込むと煮崩れして、スープが濁ってしまいます。
野菜を煮込むことで柔らかくなるので、このスープならたっぷりの野菜を食べやすいです。
また、ビタミンCや葉酸は水に溶けやすい性質があるのですが、煮た汁も食べれば、ビタミンCや葉酸などの栄養素もきちんと摂ることができます。
「ポトフ」の言葉の使い方
大きめに切った肉や野菜などを煮込んだフランスの家庭料理の一つを指して使用する言葉です。
カレー粉や牛乳などを加えていないものをいいます。
「コンソメスープ」とは?
フランスにおけるスープの一種で、澄んだスープのことです。
琥珀色や淡黄色でなくてはならず、濁りがあってはいけません。
ダシには肉や魚を使用し、そこに脂の少ない肉や野菜などの具材を加えます。
このスープは完全に澄んでいなければならず、アクを取り除き、浮いた脂も取り除いて作られます。
アクは濁りのものととなるので、きれいに取り除かなければなりません。
スプーンなどで取り除くだけでなく、卵白を入れてそれに吸着させても取り除きます。
それほどまでに完成された澄んだ状態でなければならないのです。
しかし、日本の一般家庭で食べられる「コンソメスープ」はそこまで徹底してアクを取り除くことは少なく、多少濁っていることもあります。
「コンソメスープ」の言葉の使い方
澄んだスープを指して使用する言葉です。
澄み切っているものをいいます。
「ポトフ」と「コンソメスープ」の違い
どちらも同じスープの素を使って作ることができる料理ですが、同じ意味ではありません。
前者は肉や野菜などを煮込んだスープのこと、後者は澄んだスープのことです。
後者の場合、澄んでいることが重要になります。
まとめ
似たような材料を使って作る料理ですが、それぞれ意味しているものは異なります。