同じような意味で使われることもある「遠い目」と「現実逃避」ですが、2語はどのような関係にあるのでしょうか?
この記事では、「遠い目」と「現実逃避」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遠い目」とは?
「遠い目」とは、「遠くを見ているような眼差し」や「過去のことや懐かしい風景を想像して、思いを馳せるときの目つき」を意味する言葉です。
一般的には「過去のことや懐かしい風景を想像して、思いを馳せるときの目つき」の意味で用いられることが多いですが、そこから転じて、「目の前の現実から遠く離れたところに思いを馳せる」や「現実から目を背ける」という意味で用いられるケースもあるようです。
「現実逃避」とは?
「現実逃避」とは、「直面している状況や問題から逃れようとする心理や行為」を意味する言葉です。
「遠い目」と「現実逃避」の違い
「遠い目」は一般的には「過去のことや懐かしい風景を想像して、思いを馳せるときの目つき」という意味で用いられている表現ですが、応用的に「(昔のことなど)目の前にないものに思いを馳せる」=「現実逃避」という意味でも用いられています。
したがって、「遠い目」に包括される表現の一部に「現実逃避」の意味が含まれていると言えます。
「遠い目」の例文
・『彼は遠い目をしながら、子供時代の思い出を話してくれた』
・『先生から叱責されている最中、彼女はどこか遠い目をしていた』
「現実逃避」の例文
・『若い頃、仕事で大失態をおかしてしまったときは、現実逃避するように酒を飲んだものだ』
・『受け入れがたい状況から現実逃避するように、彼は娯楽へ大金をつぎ込んでしまった』
まとめ
・「遠い目」とは、「遠くを見ているような眼差し」や「過去のことや懐かしい風景を想像して、思いを馳せるときの目つき」を意味する言葉ですが、転じて、「目の前の現実から遠く離れたところに思いを馳せる」や「現実から目を背ける」という意味でも用いられています。
・ 現実逃避」とは、「直面している状況や問題から逃れようとする心理や行為」を意味する言葉です。