この記事では、「湧いた」【わいた】と「沸いた」【わいた】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「湧いた」とは?意味
地面に透き通る水溜りがあるのでスコップで掘ってみれば、勢いよく水が「湧いた」という状況を表します。
地下水がこんこんと地面の中から湧き出すさまは、まるで噴水のようにも見えるところから湧き水と言うわけです。
この水はとてもきれいで、すくってすぐに飲めるところが人々の喉を潤す飲み水になります。
他にもお湯が沸いた、拍手が湧くといった使い方をします。
「沸いた」とは?意味
観客が興奮して気持ちが高ぶったとき声を上げるとその場の空気が一気に明るいものとなることを「沸いた」と言います。
見るものに心がつかまれて感動した多くの観衆が「沸いた」というように、感情が揺さぶられたときのさまを表せる言葉です。
とくに、多くの人が集まる場所で使われている言葉であり、ひとつの物事を見聞きした人たちがいっせいに同じく興奮した状態を表します。
「湧いた」と「沸いた」の違い
「湧いた」と「沸いた」の違いを、分かりやすく解説します。
今までにないものがそこに現れたようすを「湧いた」と言い、このことが転じて人の感情や考えを表す使うわけです。
多くの拍手が鳴り響く、静かであったのに騒がしくなって周囲を驚かせるといった場面で使います。
もう一方の「沸いた」は、人の感情が高ぶるさまを表します。
人々が熱狂しているさまや応援しているチームが勝ってファンが盛大に喜んでいるさまを表します。
主に、多くの人が飛び上がったり、手を叩いて喜んでいる様子を表すわけです。
「湧いた」の例文
・『温泉が出そうということで掘ってみれば、勢いよくしぶきをあげて温泉が湧いた』
・『芸人の感動的な話を聞いて感極まった私は泣いて、湧いた』
「沸いた」の例文
・『大物演歌歌手が目の前に突然現れて、滅多に歌わない歌を披露すると拍手が沸いた』
・『理不尽なことで妹を攻める姉に私は怒りが沸いて、じっとしていられなくなる』
まとめ
同じような意味に思える言葉でも多少の違いがありますので、その状況に応じてどちらを使えばより場面にあったものになるかを考えてみましょう。