この記事では、「即断」と「速断」と「即決」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気のある3つの言葉には、どのような意味の違いがあるでしょうか。
「即断」とは?
「即断」は「そくだん」と読みます。
「即断」は、「その場ですぐに判断したり決断すること」という意味があります。
「即断」の言葉の使い方
会社員生活を送っている時、ヘッドハンティングの話があるかもしれません。
話を聞いて、その場で転職を決めるような場合は、「ヘッドハンティングされ、転職することを即断した」などという文章を作ることができます。
「速断」とは?
「速断」は「そくだん」と読みます。
「速断」は「素早く判断して決定すること」という意味があります。
また「速断」には「早まった判断をすること」という意味があります。
「速断」の言葉の使い方
株式取引をするときは、状況の変化にすぐに対応し、素早く判断して、買う、売るという決定をしなければいけません。
このような場合、「株式取引で利益を出すためには、速断する必要がある」などという文章にできます。
また、出会ってすぐに結婚をしようとしている人がいる場合、早まった判断をしないようたしなめるかもしれません。
このような場面では「出会ったばかりで、即断するのは危険だ」などと言うかもしれません。
「即決」とは
「即決」は「そっけつ」と読みます。
「即決」は「すぐに決めること」という意味があります。
何かをすぐに決める場合、「即決」という言葉を使います。
「即決」の言葉の使い方
飲食店に入り、メニュー表を見た瞬間、迷わずに何かの注文をする人がいます。
このような場合、「注文を即決する人」と言うことができます。
また、迷うことが嫌いで、何事においても、すぐに決めるよう心掛けている人は、「即断即決を心がける人」などと呼ばれます。
「即断」と「速断」と「即決」の違い
「即断」は、「その場ですぐに判断したり決断すること」という意味があります。
「速断」は「素早く判断して決定すること」という意味があります。
さらに「即決」は「すぐに決めること」という意味があります。
「即断」と「即決」は「即断即決」という四文字熟語もあるよう、とても似た意味を持ちます。
ただし「即決」に比べて「即断」のほうが、重要なことを決める印象があります。
買い物をするような場面では「即決」を、人生の方針を決めるような場面では「即断」を使うといいかもしれません。
また、「速断」は、「素早く決定する」という意味があり、「即決」「即断」の「即、決める」という意味合いよりも、やや決定するスピードが遅い印象があります。
また、「早まった判断をする」という意味があるという違いもあります。
まとめ
「即断」と「速断」と「即決」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。