対象がどこにあるのかを示す意味で使う言葉として「所在地」と「住所」があります。
この二つの言葉はどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「所在地」と「住所」の違いを解説します。
「所在地」とは?
「所在地」とは、「建物や建造物など不動産が存在する場所」を意味する言葉です。
「所在地」の使い方
地面に固定され用意に動かせない構造物のことを「不動産」といいます。
一般的には住宅やビルなど建物のことを意味しますが、公園の遊具や記念碑など土地に根ざして動かせないものはすべて不動産に含まれます。
「所在地」とは不動産のある場所を意味する言葉で、お店が存在する場所や銅像の設置場所など実際に足を運んで確認すると不動産が存在する場所を指す言葉です。
「住所」とは?
「住所」とは、「生活の本拠地を構えている場所」を意味する言葉です。
「住所」の使い方
簡単に言うと「人が住んでいるところ」のことで、一般的には自宅のある場所を指します。
生活の拠点として自治体に登録している場所であり生活実態とは関係なく自治体に届け出た場所が「住所」です。
引っ越しなどで自宅を変更する場合は自治体に届け出て「住所」を変更する必要があります。
「所在地」と「住所」の違い
不動産の場所が「所在地」、人がいる場所が「住所」という違いで区別されます。
厳密に言うと「住所」は自宅という不動産のある場所を指しますが、基準は建物ではなくそこに住んでいる人です。
誰も住んでいないお店や事務所のある場所について説明する場合は「住所」ではなく「所在地」というのが正しい言い方ですが、実際にはどちらでも意味は通じます。
「所在地」の例文
・『店の所在地について尋ねる』
・『三重県の県庁所在地は津だ』
まとめ
・『申込用紙に住所を書き込む』
・『荷物を送るために住所を調べる』