「列挙」と「羅列」の違いとは?分かりやすく解釈

「列挙」と「羅列」の違い専門用語・業界用語

複数のものを並べ立てる様子を指す言葉として「列挙」「羅列」があります。

この二つの言葉は具体的にどのような違いで使い分けられるのでしょうか。

今回は、「列挙」「羅列」の違いを解説します。

「列挙」とは?

「列挙」とは、「多くのものを順番に並べ立てること」を意味する言葉です。


「列挙」の使い方

主に共通点のあるものを順序立てて並べるときに使う言葉で、五十音順や大きさ順など法則を決めた上で一つずつ並べていく様子を表します。

多くのものの中から適当に選んで順番に並べていくのではなく、きちんとした理由に従い並べていくときに使う表現です。


「羅列」とは?

「羅列」とは、「多くのものを無作為に並べ立てること」を意味する言葉です。

「羅列」の使い方

多くのものを並べるときに法則に従わずランダムに並べ立てる様子を表す言葉で、まとまりがなくただ並べているだけなので順序はありません。

ある条件に当てはまることを思いつくそばからどんどん書き出していくような規則性が感じられない様子に対して用いる表現です。

「列挙」と「羅列」の違い

法則に従って並べ立てるのが「列挙」、一定の法則がなくランダムに並べ立てていくのが「羅列」という違いで区別されます。

「列挙」の例文

・『日本にある大仏を大きさ順に列挙していく』
・『歴代総理大臣の名前を就任期間の長い順に列挙する』
・『列挙された名前はそうそうたる顔ぶれだった』
・『五十音順に列挙していくと和知はだいたい一番最後になる』

「羅列」の例文

・『日本にある文化遺産を思いつくままに羅列する』
・『羅列された名前を順番通りに整理する』
・『羅列された新商品名候補はどれもピンとこないものばかりだった』
・『一見意味不明の文字の羅列に見えるが実は暗号である』

まとめ

「列挙」「羅列」はどちらも多くのものを並べ立てる様子を指す言葉ですがはっきりとした違いで使い分けられています。

どのような形で並べられているのかに注目してふさわしい言葉を使いましょう。