この記事では、「著しい」と「甚だしい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「著しい」とは?
「著しい(いちじるしい)」とは、誰の目にも分かる程、はっきりしていたり、目立ったりしている様子を意味しています。
「著しい」と似た意味を持つ言葉としては、「顕著(けんちょ)」、「際立(きわだ)つ」、あるいは「抜き出る」などが挙げられます。
「甚だしい」とは?
「甚だしい(はなはだしい)」とは、通常の程度をはるかに超えていて、酷(ひど)く、激(はげ)しい様子を表しています。
「甚だしい」と似ている言葉では、「過剰(かじょう)」、「強烈(きょうれつ)」、または「過度(かど)」などがあります。
「著しい」と「甚だしい」の違い
「著しい」と「甚だしい」の違いを、分かりやすく解説します。
「著しい」とは、誰の目にも分かるくらい、はっきりしていたり、目立ったりしている様子を言います。
一方、「甚だしい」は、通常の程度をはるかに超えていて、酷(ひど)く、激(はげ)しい様子を意味します。
「著しい」は、はっきりしていたり、目立ったりしている様子を表していますが、「甚だしい」は、程度をはるかに超えた度合いが、酷かったり、激しかったりしている様子を意味しているので、この点が異なっています。
「著しい」の例文
・『ここ数年で、あらゆる状況が著しく変化した』
・『現代は人口増加が著しく進んでいる』
・『その傾向が著しいことが分かります』
・『その部分だけ著しく発達した』
「甚だしい」の例文
・『そのような噂は甚だしい誤解だ』
・『それは甚だしい誤りだとしか言いようがない』
・『甚だしい圧迫を受けないための対策が必要だ』
・『そのような考え方は時代遅れも甚だしい』
まとめ
「著しい」と「甚だしい」はどちらも形容詞で、物事の状態などを表しています。
「~しい」などの形容詞を数多く知っていることで、文章表現が豊かになりますし、さまざまな状態や考え、または感情などが伝えやすくなるでしょう。