「致命的」と「致死的」には、「命」と「死」という対照的な漢字が含まれている言葉です。
「この記事では、「致命的」と「致死的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「致命的」とは?
「致命的」は(ちめいてき)と読みます。
この言葉は、かなり頻繁に目にしたり耳にします。
大きなダメージを受けた場合には、「致命的だ」と表現するケースも少なくありません。
命、つまり生命に関わるダメージを表現することもあれば、物事の存在や成功へのダメージを表現する時にも使用できます。
「致死的」とは?
「致死的」は(ちしてき)と読みます。
この言葉はめったに使われることはありません。
漢字を見ると「死に至るような」という意味がダイレクトに伝わってきます。
これは動物や人間が死んでしまうような原因や状況を表現する時に使いますが、一般的には「致命的」が用いられています。
「致命的」と「致死的」の違い
「致命的」と「致死的」の違いを、分かりやすく解説します。
「致命的」と「致死的」はどちらも人や動物が死に至る原因や状況を表現するのに使用できます。
しかし「致命的」の方は、生命の他にも物事に関して使用することもできます。
例えば野球の試合で失敗があり負けそうである、もしくは負けた場合には、「致命的なミス」や「致命的なダメージ」という表現がされます。
その一方で「致死的」は、物事に関しては使われません。
野球のプレイでのミスで「致死的なミス」や「致死的なダメージ」とは表現しません。
もっとも「致死的」という言葉は、あまり広く使われていません。
「致命的」の例文
・『この頭部の傷が致命的だった』
・『君は初歩の段階で致命的なミスを犯した』
「致死的」の例文
・『致死的な胸部に貫通した銃弾』
・『致死的な出血多量を目の前にうろたえた』
まとめ
「致命的」と「致死的」は同じような意味を持ちます。
しかし「致命的」は生命や物事に使える表現である一方、「致死的」は生命に関してのみ使う表現です。
また「致死的」はめったに使われることはありません。