美容に関係する医療を提供する医者として「美容外科」と「美容皮膚科」があります。
このふたつの医者にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「美容外科」と「美容皮膚科」の違いについて解説します。
「美容外科」とは?
「美容外科」とは、「健康に影響しない審美上の悩みを医療技術により解決する標榜科目」を意味する言葉です。
内科や小児科など「診察における専門分野」を「標榜科目」といいます。
内科なら内臓の疾患や問題を専門に診察し、小児科なら子どもの病気やケガを治療しますが表彰科目の中でも有名なものが「外科」です。
外科とは手術を通じてケガや病気を治療する標榜科目で、薬剤だけでなくメスで切ったり塗ったりなど物理的な手法を用いて治療を行う医療技術のことを表します。
一般的な外科では病気やケガの治療を目的に医療行為を行いますが「ケガや病気の治療以外の目的で行われる医療サービス」を提供するのが「美容外科」です。
「美容外科」とは簡単にいえば「見た目を良くするために外科的手法を用いる医術」を意味します。
顔の形を整えたり脂肪吸引などスタイルを変えたりなど、医療的アプローチを通じて人の身体を美しく形成するのが「美容外科」の役割です。
人の見た目は直接的な健康や安全には影響しませんが精神的な面で大きな効果をもたらします。
コンプレックスを取り除いたり理想の容姿を実現したりすることで性格が明るくなり前向きな気持ちで生きていけるよう外科的手法を通じて人々の悩みを解決するのが「美容外科」です。
「美容皮膚科」とは?
「美容皮膚科」とは、「審美目的の医療サービスを提供する皮膚科」を意味する言葉です。
吹き出物や肌荒れなど皮膚に関する病気やケガの治療を専門にする標榜科目が「皮膚科」です。
皮膚科は患者を診察し皮膚の状態に合わせて投薬治療を行ったり生活指導したりなど皮膚の様々な病気やケガの治療を行います。
「美容皮膚科」は「病気ではない皮膚の悩みやトラブルを解決するために医療を提供する標榜科目」です。
人間の皮膚が担う役割の中で身体の保護や生命維持以外に重要なものが「見た目」です。
皮膚の状態が悪いと老けて見えたり不健康に見えたりと見た目が悪くなってしまいます。
生命を維持するだけなら見た目が悪くても問題ありませんが社会の一員として生きていく上では皮膚の状態が悪く人としての見た目が劣るとさまざまなデメリットが生じてしまいます。
「美容皮膚科」では皮膚科としての治療技術を中心に美しい皮膚と見た目を実現することを目指します。
保険適用外の最新技術を用いて肌の状態を改善したりレーザーを使ってシミをとったりなど、美肌を実現するさまざまな医療サービスを提供します。
「美容外科」と「美容皮膚科」の違い
「美容外科」は目を大きくしたり花を高くしたりなど外科的技法により姿形そのものを形成し理想に近づけるのに対し、「美容皮膚科」は健康で美しい肌の実現を目指します。
今ある容姿を形成し整えるのが「美容外科」、皮膚の状態を整えて美肌を実現するのが「美容皮膚科」という違いで区別されます。
まとめ
同じ美容のための医者でも「美容外科」と「美容皮膚科」では受けられる医療サービスがまったく異なります。
どのような形で美しくなりたいのかを考えてどちらを利用すべきか判断してください。