この記事では、国際会議の種類である「g7」と「g8」と「g20」の違いを分かりやすく説明していきます。
「g7」とは?
先進国首脳会議、Group of Seven(7)の略で、議長国がフランス、 アメリカ、 イギリス、ドイツ、 日本、 イタリア、 カナダの7カ国と欧州連合代表による政治的なフォーラムです。
貿易、安全保障、経済、気候変動などの主要なグローバルな問題を議論する場となっています。
2021年現在においては2021年6月11日 の会議が最も新しい会議となっており、毎年一回の会議が行われています。
g7の会議はサミットと呼ばれており、日本では、洞爺湖サミットが行われました。
「g8」とは?
先進国首脳会議のことで、g7からロシアが脱退する前の政治的なフォーラムで、趣旨はg7と同じですが、グループからウクライナ情勢を背景にロシアが脱退したことから8から7へと変化しています。
2014年にg8からg7へ変化しています。
g8時代においては東京サミット、九州沖縄サミット、伊勢志摩サミットが開催されていました。
基本的な会議テーマに関してはg7と同等のものですが、火山などの大規模災害があった場合はそれもテーマとして会議の内容に組み込まれることがあります。
「g20」とは
g7に追加してアルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコが参加している先進国に新興国を加えた主要20か国の会議となっています。
なお、国際通貨基金、世界銀行、国際エネルギー機関、欧州中央銀行も参加して「金融・世界経済に関する首脳会合」を開催する枠組みでもあり、2008年から20か国・地域首脳会合が開催されており、日本では2019年にインテックス大阪で開催されたことがあります。
経済が会議のベースになっていますが気候変動など環境問題、新型コロナウィルス問題なども議題となっています。
「g7」と「g8」と「g20」の違い
フランス、 アメリカ、 イギリス、ドイツ、 日本、 イタリア、 カナダの7カ国と欧州連合代表による政治的会議がg7、かつてそれにロシアが参加していた時期がg8と呼称されており、ここしばらくはかつてのg8に戻ることはありません。
g7は拡大する案も検討されています。
g20はg7に追加してアルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコが参加している先進国に新興国を加えた主要20か国の会議となっており、会議テーマ自体はg7に近い貿易、安全保障、経済、気候変動に加え、金融世界経済に関する首脳会合という副題がついており金融がより大きなテーマになることがあります。
まとめ
「g7」と「g8」と「g20」は「g7」と「g20」が現在も開催している国際会議で「g7」はロシアが脱退する前は「g8」でした。
貿易、安全保障、経済、気候変動など国際的に重要なテーマを議題としており、新型コロナウィルスなど喫緊の課題についても議題とされます。