「出会う」と「出合う」は、どのように使い分ければ良いのでしょうか。
この記事では、「出会う」と「出合う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出会う」とは?
「出会う」の「会」には、「あつまる」や「あつめる」。
「心にかなう」、「さとる」などといった意味があります。
この「会」を用いた言葉には、「密会」や「会談」、「会見」、「会議」、「会合」、「会話」、「再会」、「面会」などといった言葉があります。
そして、これらすべて、人と人との関係を意味しています。
このことから、「出会う」は人と人との場合や思い入れのあるもの、気持ちがこもったものに対し用いられる言葉となります。
「出会う」の使い方
基本的に人と人とに対し用いられる「出会う」。
「出会いの場」や「懐かしい人に出会う」、「夫との出会い」などといった形で使用されます。
「出合う」とは?
「出合う」の「合」には、「あわせる」や「あわさる」。
「あつまる」や「一致する」などといった意味があります。
この「合」を用いた言葉には、「合体」や「合成」、「結合」、「合算」、「融合」、「集合」などがあります。
そして、これらの言葉は主にものごとに対する言葉となります。
このことから、「出合う」は物事に対し用いられる言葉となります。
「出合う」の使い方
基本的にものごとに対し用いられる「出合う」。
「合流点で出合う」や「本との出合い」、「出合い頭」などといった形で使用されます。
「出会う」と「出合う」の違い
「出会う」と「出合う」の違いは、何に対するのかといった違いとなります。
人と人の場合は「出会う」。
ものごとの場合は「出合う」。
この違いが基本の違いです。
「出会う」の例文
・『街で偶然、友人に出会う』 ・『このままでは、良い人と出会うことができないだろう』
・『良い出会いを求めて婚活パーティーに参加することにした』
・『妻との出会いは大学のサークルでした』
「出合う」の例文
・『本流と分流が出合う場所の水の流れが激しい』
・『一生、大切に思える本との出合い』
・『この出合い頭の場所は事故が多発する場所でもあります』
・『紙の端と端が上手く出合った』
まとめ
以上のような違いに注意し使い分けることが大切です。