世界には様々な動物が生息しています。
そのほとんどが山や森や川などの自然の中で生息しているものですが、近年、人間が住む街中での目撃情報が相次ぐ動物たちもいます。
人間が自然の中に後から入り込んだということも言えますが、これらの動物の中に「イタチ」と「テン」と「オコジョ」がいます。
実際に目にすることはなくても、ニュースや記事で名前を知っている方も多いと思います。
この記事では、「イタチ」と「テン」と「オコジョ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イタチ」とは?
「イタチ」とは、ネコ目イタチ科イタチ属に分類される哺乳類の総称になります。
比較的小柄な哺乳類ではありますが、体長は20~30センチメートル程、それに加えて尾っぽの長さは体長の3分の2くらいあり、尾っぽまで入れた長さは50センチメートル程にもなります。
オスに比べてメスはひと回り小さいのが特徴のひとつです。
体は茶褐色で、ふわふわな体毛で目は丸っこく可愛らしい見た目ですが、そんな見た目とは相反する凶暴性も兼ね備えています。
近年では街中に住みつき糞や尿などの悪臭から、害獣として認識されることが多くなってしまいました。
「テン」とは?
「テン」とは、ネコ目イタチ科テン属に分類される哺乳類の総称になります。
見た目は「イタチ」に似ていますが、「イタチ」より少し大きく、体長は40~50センチメートル程、それに加えて尾っぽの長さは体長の3分の2くらいあり、尾っぽまで入れた長さは70センチメートル程になります。
「テン」は、個体の違いにより、また夏と冬にでも毛色が違って、黄褐色や黒褐色の個体が存在しています。
かつては毛皮の収集を目的とした乱獲などがあった為、現在では生息数が激減していて絶滅危惧種になっています。
「オコジョ」とは?
「オコジョ」とは、ネコ目イタチ科イタチ属に分類される哺乳類の中の一種になります。
「イタチ」がイタチ属の総称だったのに対して、「オコジョ」は、イタチ属の中のひとつの種類ということです。
「オコジョ」は他に「ヤマイタチ」と呼ばれることもあります。
日本には在来種として、「ホンドオコジョ」と「エゾオコジョ」が生息しています。
「ホンドオコジョ」は、体長は10~20センチメートル程、それに加えて尾っぽの長さは体長の3分の2くらいあり、尾っぽまで入れた長さは30センチメートル程です。
「エゾオコジョ」は、「ホンドオコジョ」よりひと回り大きくなります。
季節により毛色は違って、茶色であったり白色であったりします。
乱獲により個体数が減少しており、絶滅が危惧されています。
「イタチ」と「テン」と「オコジョ」の違い
「イタチ」とは、「ネコ目イタチ科イタチ属に分類される哺乳類の総称」です。
「テン」とは、「ネコ目イタチ科テン属に分類される哺乳類の総称」です。
「オコジョ」とは、「ネコ目イタチ科イタチ属に分類される哺乳類の中の一種」です。
まとめ
「イタチ」と「テン」と「オコジョ」の細かい違いがありましたが、同じネコ目イタチ科に分類されている動物でも、一方では害獣とされているものがいて、一方では絶滅危惧となっている違いがありました。
自然との共存について考えさせられるような違いでもありました。