この記事では、「アホ」と「バカ」と「ボケ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アホ」とは?
「アホ」は「阿呆」と書きます。
意味は「愚かな人のこと」で、人を見下したりののしる時に使われます。
「阿呆」の語源は数多くありますが、秦の始皇帝が呆れるくらい大きな「安房宮」という宮殿を建立したことから来ているという説が有名です。
「アホ」の使い方
「アホ」は名詞・形容動詞として「アホだ・である」「アホな話」「アホらしい」などと使われます。
基本的に、主に関西で、人を見下したり、ののしる時に使われる言葉です。
「アホ」の例文
・『お前ほんとにアホだな』
「バカ」とは?
「バカ」は「馬鹿・莫迦」と書き、の意味は以下の通りです。
1つ目は「知能が劣って愚かなこと」という元の意味で、人を見下したりののしる時に使われます。
2つ目は「常識はずれな位ものの見方がかたよっていること」という意味で、「親バカ」など「〇〇バカ」として使われます。
3つ目は「つまらないこと」という意味で、全く無駄なことを言います。
4つ目は「程度が並外れていること」という意味で、ものごとの度が過ぎる様子を言います。
5つ目は「使えなくなること」という意味で、形あるものが劣化したり、ゆるんだりすることを言います。
「バカ」はサンスクリット語で「無知」という意味で、「馬鹿」は当て字です。
「バカ」の使い方
「バカ」は名詞・形容動詞として「バカだ・である」「バカバカしい」「バカげた」などと使われます。
基本的に、主に関東で、人を見下したり、ののしる時以外にも、度を超える時など幅広く使われる言葉です。
「バカ」の例文
・『そんなバカな話はあるものか』
「ボケ」とは?
「ボケ」は「惚け・呆け」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「ぼんやりすること」という意味で、脳が身体に追いつかずにぼうっとすることを言い、その様な人をののしる時にも使われます。
2つ目は「漫才で、ツッコミに対してとぼけたことを言う役割の人」という意味です。
3つ目は「画像や景色がぶれること」という意味で、カメラや視覚のピントが合わずにぼやけることを言います。
上記に共通するのは「ぼんやりする」という意味です。
「ボケ」の使い方
「ボケ」は名詞・形容動詞として「ボケだ・である」「ボケる・ボケた」と使われたり、副詞として「ボケて」と使われたりします。
基本的に、言動がぼんやりしていること、その様な人をののしることや、ピントが合わずにぼやけることに使われる言葉です。
「ボケ」の例文
・『彼は宴会の場では絶妙なタイミングでボケをかましてくれる』
「アホ」と「バカ」と「ボケ」の違い
「アホ」は「主に関西で、人を見下したり、ののしる時の言葉」という意味です。
「バカ」は「主に関東で、人を見下したり、ののしる時以外にも、度を超える時など幅広く使われる言葉」という意味です。
「ボケ」は「言動がぼんやりしていることや、その様な人をののしること」「ピントが合わずにぼやけること」という意味です。
まとめ
今回は「アホ」と「バカ」と「ボケ」について紹介しました。
「アホ」は「関西で侮辱する言葉」、「バカ」は「関東で侮辱する言葉」、「ボケ」は「ぼんやりしている人を侮辱する言葉」と覚えておきましょう。