この記事では、「刷新」と「一新」と「更新」の違いを分かりやすく説明していきます。
「刷新」とは?
すべてを新しいものにすることとされ、弊害を取り除くという意味も含まれています。
「会社上層部を刷新」などは弊害を取り除いている使い方と言えるでしょう。
「ホームページを刷新する」という使い方では、ホームページのデザインすべてを変更したという伝え方になります。
自動車であれば刷新はフルモデルチェンジと呼ばれる完全な新型に変更することにあたるといえるでしょう。
「一新」とは?
すべてを新しくすることで、良くないものを取り除くという意味合いは含まれていません。
「デザインを一新」などの使い方があり、自動車であれば改良の際のセールスポイントで「デザインを一新」という使い方をしますが、この場合の一新は改良前のデザインを部分的に残している場合が多くなっています。
使われ方として「ホームページを一新する」という使い方はあまり見られず、「刷新」という使われ方のほうが多く見られます。
「更新」とは
改めること、新しいものにかえることなどの意味があります。
実際の使われ方では改めることを指すケースが多くなっており、「ホームページを更新する」という使い方はホームページのデザイン全体などは変更せず、新たな記述を加えたりすることを指す場合が多く、改めるという使い方がふさわしいと言えるでしょう。
機械/機器を更新するという使い方であれば古くなった部品を取り替えて性能を維持するという意味合いが強く、元の性能を向上させる意味合いは含まれていません。
「記録を更新」という使い方のみ最高という意味が含まれます。
なお、更新という言葉は宣伝上ではあまり強みのない言葉なのか、「ホームページを更新」「記録を更新」以外にはセールスポイントとして「更新」という言葉は見られません。
「刷新」と「一新」と「更新」の違い
「刷新」と「一新」と「更新」は意味としてはどれも新しくすることが表されていますが、原型がないほど新しくしたことを刷新、一部を残して新しくしたものを一新、見た目などは変わらない程度に傷んだ部分などだけ直したものを更新という実際の使用例がみられます。
刷新は悪い部分をなくして新しくするという部分があるため、より強調されていることがただ新しくする一新とは異なる部分です。
更新は改めるという要素もあり、「ホームページを更新」という言葉はもとの意味から進んだ独特の意味合いがあるとも言えるでしょう。
まとめ
「刷新」と「一新」と「更新」は全て新しくするという意味が含まれた言葉ですが、「刷新」は過去の悪い部分を取り去って新しくという要素があることからこの中では最も強めの表現と言えます。
「一新」はすべてを新しくすることとされているため、刷新と共通して使える部分もあります。
更新は、改める、新しくすることを指していますが、言葉として新しさをアピールとして使われることは少なく、「機器更新」など保全の意味合いで使うケースもあります。