「特徴」と「特性」と「特長」の違いとは?分かりやすく解釈

「特徴」と「特性」と「特長」の違い生活・教育

似たような言葉である「特徴」「特性」「特長」ですが、どのような違いがあるのでしょうか? この記事では、「特徴」「特性」「特長」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「特徴(とくちょう)」の意味とは?

「特徴」とは、「他のものと比べて、特に際立っている箇所や目立っている箇所」という意味の言葉です。

「特」という字は「特に」とも書くように、「とりわけ」「抜きんでる」という意味を指し、「徴」という字は「しるし」「あかし」などの意味を指しています。


「特徴」を使った例文

・『その会社の一番の特徴は服装や髪型などに厳しい規定のない自由な社風にある』
・『彼女は黒くて、しなやかなロングヘアが特徴的だった』
・『新作のゲームはこれといった特徴がなかったため、つまらなかった』


「特性(とくせい)」の意味とは?

「特性」とは、「そのものだけが備えている性質」「特有の優れている性質」という意味の言葉です。

「性」という字は「性(さが)」とも書くように、「生まれつき」「性質(たち)」「持ち前」などの意味が含まれています。

「特性」を使った例文

・『彼は絵画の分野において類まれなる特性に恵まれたようだ』
・『競合他社と差をつけるには、これまでにはない特性を持つ自社製品を開発しなければならない』
・『地域や国など、その土地が持つ特性に焦点を当てた記事が連載された』

「特長(とくちょう)」の意味とは?

「特長」とは、「他と比べて、特に優れている点」という意味の言葉です。

「長」という字には「長い」の意味の他、「優れている」などの意味が含まれています。

「特長」を使った例文

・『彼の特長は誰とでもすぐに打ち解けられるところだ』
・『最近ではオンラインゲーム向けの特長を持つパソコンが人気なようだ』
・『安価ながらオシャレなデザインが特長の調理器具セットがテレビで紹介されていた』

「特徴」と「特性」と「特長」の違い

「特徴」「特長」はどちらも「とくちょう」と読み、字面も似ていますが、それぞれ異なる意味を持つ同音異義語です。

「特徴」が指すところは「他と比べて、良くも悪くも際立っている点」であることから「良い点」にも「悪い点」にも用いられます。

対して、「特長」が指すところは「他と比べて、優れている点」であり、「長所」「美点」の類義語と言えるでしょう。

したがって、「彼の特徴は明るい声だ」と表現した場合は「明るい声がその人の印象的なポイント」という意味になり、「彼の特長は明るい声だ」と表現した場合は「明るい声がその人の長所」という意味になります。

一方、「特性」が指すところは「そのものだけの特有の性質」であり、「唯一のもの」「オンリーワンのもの」など「特質」と同じ意味で用いられます。

まとめ

「特徴」=「他のものと比べて、特に際立っている箇所や目立っている箇所」
「特性」=「そのものだけが備えている性質」「特有の優れている性質」
「特長」=「他と比べて、特に優れている点」