食卓でおなじみの「昆布」と「わかめ」にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「昆布」と「わかめ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「昆布」とは?
「昆布」【こんぶ】は、コンブ目コンブ科の海藻です。
日本ではほとんどの「昆布」が北海道で収穫されており、真昆布、羅臼昆布、利尻昆布などの種類があります。
「昆布」は寒い地域に分布し、コンブ漁や養殖によって収穫された「昆布」の葉と茎の部分が、食用に利用されています。
うま味成分のグルタミン酸を豊富に含み、煮出すとよくだしが出ることがら、乾燥させたものが「だし昆布」として販売されています。
また、食材としても煮しめ、佃煮、漬物など幅広い調理に使われています。
「昆布」は、ミネラルと食物繊維が豊富で健康に良い食品としてもおなじみです。
含まれている栄養素には、カルシウム、鉄、ヨウ素、食物繊維などがあります。
昆布は表面に特有のぬめりがありますが、これは「昆布」にぬめり成分のフコイダンが豊富に含まれているためです。
「わかめ」とは?
「わかめ」は、コンブ目チガイソ科の海藻です。
温暖な地域に分布し、日本や中国など東アジア沿岸で収穫されます。
「わかめ」は、日本では古くから食用にされてきた海藻で、主に葉や茎の部分が味噌汁の具、酢のものやサラダ、煮物、うどんやラーメンの具などに用いられています。
日本の主な産地は三陸海岸、鳴門海峡、伊勢湾などで、地域によって「わかめ」の加工の仕方も異なります。
また「わかめ」は、低カロリーで健康に良い食品としてもおなじみです。
特にミネラル、便通を改善する食物繊維のアルギン酸を豊富に含み、健康やダイエットのために良いといわれます。
「昆布」と「わかめ」の違い
「昆布」と「わかめ」の違いを、分かりやすく解説します。
「昆布」と「わかめ」はどちらもコンブ目に属する海藻ですが、「昆布」はコンブ科、「わかめ」はチガイソ科に属し、学術上の分類が違います。
また、それぞれの用途も異なります。
「昆布」はうま味成分のグルタミン酸を豊富に含むため、だしを取るために使われることが多く、「わかめ」はだしが出ないので食材として用いられます。
また「わかめ」はそれほどネバネバしませんが、「昆布」はぬめり成分のフコイダンが多く含まれるため、特有のネバネバした食感があります。
まとめ
「昆布」と「わかめ」は、どちらも同じコンブ目の仲間ですが、種類が異なっています。
また「昆布」からはだしがよく出ますが「わかめ」からはだしが出ないところも大きな違いといえるでしょう。