コーングリッツもコーンミールも、トウモロコシの粉をひいたものです。
同じものと勘違いしている人もいるかもしれませんが、コーングリッツとコーンミールには違いがあります。
コーングリッツとは?
コーングリッツは、乾燥させたトウモロコシを挽いて粉にしたものをいいます。
その際、トウモロコシの胚芽や皮は取り除かれています。
胚乳という部分を砕いて粒状にしてあり、ほのかな甘さが感じられる食材です。
使用する原料には、デントコーンやフリントコーンといった品種を使用します。
スーパーマーケット等で販売されるトウモロコシの多くはスイートコーンで、甘味が強く柔らかいのが特徴です。
また、お菓子のポップコーンの原料になるのは、ポップコーン(爆裂種)と呼ばれる品種になります。
デントコーンやフリントコーンはそのまま食べるのには向かず、加工されたり家畜のエサとして用いられています。
トウモロコシの中で世界一栽培されているのは、デントコーンです。
コーングリッツは、トウモロコシ系のスナック菓子に使用されたりマフィンやパン、シリアルなどに使われます。
また、一般的なスーパーマーケットでは取り扱っていないこともあります。
規模の大きなスーパーマーケットやデパート、製菓の専門店、輸入食材店などで取り扱っています。
コーンミールとは?
コーンミールも乾燥させたトウモロコシを挽いて粉にした食品で、コーングリッツよりも粒子が細かいです。
胚芽や皮は取り除いてあります。
それからさらに粒子が細かいものは、コーンフラワー(コーンスターチ)と呼ばれます。
コーンミールには粒が残っていますが、コーンフラワーは粒のない小麦粉のような粉上になっています。
コーンミールは、トルティーヤやタコスといったメキシコ料理に使われます。
また、マフィンやコーンブレッド、パンなどにも使われています。
コーンブレッドはアメリカではポピュラーな食べ物で、トウモロコシの素朴な味わいが魅力です。
それからアメリカ等では、フライを作る際のパン粉代わりにコーンミールを使うことも多いです。
イタリアには、コーンミールをお粥のように似たポレンタという料理があります。
イタリアの北部は小麦の栽培に向かないので、トウモロコシを使ったポレンタが主食として食べられてきました。
コーングリッツとコーンミールの違い
コーングリッツとコーンミールの違いは、粒の大きさにあります。
粒が大きいものがコーングリッツで、小さいものがコーンミールになります。
どちらもイングリッシュマフィンを作る時に使用しますが、食感を楽しみたい時には粒が大きなコーングリッツが向いています。
滑らかな食感の方が好みという場合にはコーンミールの方がおすすめです。
まとめ
コーングリッツもコーンミールも乾燥したトウモロコシを挽いたものです。
粒が大きいものがコーングリッツで、粒が小さいものがコーンミールになります。
パンやマフィンに使われますが、コーングリッツにするかコーンミールにするかで食感が変わってきます。