スーパーやお肉屋さんに行くと様々な種類の部位や形状が売られています。
そんな中で言葉の意味に迷ったことはありませんでしょうか。
今回はそんな2つの言葉についてご紹介致します。
この記事では「こま切れ」と「切り落とし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こま切れ」とは
これは『牛肉や豚肉などを細かく切っているもの』を表す言葉です。
『〇〇のこま切れ肉』という言い方もします。
おもしろいポイントがあり、実は『部位の特定』をしていないという事実があります。
あくまでも牛肉や豚肉という動物の種類は統一しますが、牛のどこ、豚のどこというのは明確にはなっていません。
焼肉などでご存じの通り、肉の部位によっては食感や味などが大きく変わります。
『こま切れ』は各スーパーやお肉屋さんでカタ肉やバラ肉、もも肉など様々な部位を混ぜ込んで提供しています。
また、形が不ぞろいな場合もあり、これも各店舗によってさまざまな色が出るケースが多いです。
実は欧米では『こま切れ』という文化はあまり存在しません。
理由は不ぞろいな形だと料理やゲストなどに振る舞う際には不向きという背景があるとされています。
「切り落とし」とは
これは『牛肉や豚肉などの特定の部位を切り分けて提供しているもの』を指します。
ポイントは『特定の部位』です。
動物の種類を統一し、さらにロース、ヒレ、モモ、バラなどの部位で一定の形で切り分けているため『切り落とし』と言われています。
したがって、肉の部位独特の味や食感を出したい料理を作る際には『切り落とし』を購入するとコントロールがしやすいのです。
『切り落とし』にも複数種類が存在しており、一般的なのは『〇〇の薄切り肉』や『〇〇の厚切り肉』と言われているものです。
例えばジューシーなとんかつを作る際は厚切りの豚肉を使いますし、味の染みたさっぱり味の豚の生姜焼きの場合は豚ロースの薄切り肉、肉料理の王様であるステーキの場合は厚切りのフィレやロースを使います。
「こま切れ」と「切り落とし」の違い
この二つは『部位をランダムに入れいて提供している』か『特定の部位を一定の形状で提供している』かという違いではっきりと分けることができます。
値段的に見ても『こま切れ』の方が『切り落とし』よりも安くなっており、これには背景があります。
肉を切る際にまずは部位毎に分けるのですが、どうしても個体差などが原因で均一にならないことがあります。
品質にも問題がないお肉を捨ててしまうのはもったいないということで、さまざまな部位を入れて提供をするという形態が生まれました。
日本人の食料や命を頂く行為を大事にする感覚が今も続いているとは言えませんでしょうか。
もちろん『こま切れ』とは言っても品質には何の問題もないので、炒め物や煮込み料理などによく使われます。
まとめ
如何でしたでしょうか。
意外にも混同しがちな肉の切り方の違いが『こま切れ』と『切り落とし』でした。
是非スーパーやお肉屋さんにでお買い物をする際には意識を向けてみてはいかがでしょうか。