この記事では、「ミルフィーユ」と「ミルクレープ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ミルフィーユ」とは?
パイ生地とクリームを交互に重ねた菓子のことです。
日本では「ミルフィーユ」と呼ばれていますが、正しくは「ミルフイユ」です。
千枚の葉という意味があります。
「ミル」は千の、「フイユ」は葉という意味です。
「フィーユ」はフランス語で娘を意味し、「ミルフィーユ」とすると千人の娘といった意味になってしまいます。
パイ生地はサクサクとしている特徴があります。
薄くきれいに焼くことでサクサクとした食感が生まれます。
このサクサクの秘密は、小麦粉の生地とバターを折り重ねていることにあります。
生地とバターを折り重ねて焼くと、生地が薄い層状になります。
これがサクサクとした食感を生み出しています。
パイ生地に挟むクリームはカスタードクリームです。
果物を間に挟むこともあります。
日本ではイチゴを挟んだものが多いです。
パイ生地は水分を吸うとサクサク感がなくなってしまいます。
そのため、作ってから時間が経ち過ぎたものは、出来立てのようなサクサク感はありません。
店で食べる場合だと、注文をしてからクリームを搾って作ってくれるところがあります。
スポンジケーキのような柔らかさはないため、縦方向からフォークを入れると形が崩れてしまいます。
横に倒してから食べれば、きれいに崩すことができます。
「ミルフィーユ」の言葉の使い方
パイ生地とクリームを重ねた菓子を指して使用する言葉です。
パイ生地を使っていても、重ねているのではなく、クリームなどを包んでいるものはこの名では呼びません。
「ミルクレープ」とは?
クレープ生地とクリームを何層も重ねた菓子のことです。
「ミル」には千のという意味がありますが、実際には千枚ものクレープ生地は使用していません。
クレープ生地は、小麦粉、砂糖、牛乳、卵を混ぜ合わせて薄く焼いたものです。
この生地にクリームや果物などを巻いて食べられています。
「ミルクレープ」はクレープ生地でクリームを巻いたのではなく、交互に重ねています。
クレープ生地のもちっとした食感と、クリームの甘さを感じられる菓子です。
この菓子が日本で広まったきっかけは、ドトールコーヒーが売り出したことだとされています。
現在はコーヒーショップの他にも、コンビニ、スーパー、洋菓子店などでも販売されています。
「ミルクレープ」の言葉の使い方
クレープ生地とクリームを交互に重ねた菓子を指して使用する言葉です。
生地がクレープのものをいいます。
「ミルフィーユ」と「ミルクレープ」の違い
生地とクリームを交互に重ねている点が似ていますが、何の生地を使用しているかに違いがあります。
前者はパイ生地を使用しています。
小麦粉の生地にバターを折り込んだものです。
後者はクレープ生地を使用しています。
小麦粉、砂糖、牛乳、卵を混ぜ合わせて薄く焼いたものです。
まとめ
形は似ていますが、使用している生地に違いがあります。