この記事では、「じゃこ」と「しらす」の違いについて紹介します。
「じゃこ」とは?
「じゃこ」とは、「ちりめんじゃこ(縮緬雑魚)」のことをいいます。
イワシ類の稚魚を水揚げした後に食塩水で茹で上げ、天日に干して乾燥させたものです。
カタクチイワシを使うことが多いですが、マイワシやウルメイワシ、シロウオ、イカナゴ等を使用します。
天日干しにした稚魚を広げた様子が縮緬のように見えることから「ちりめんじゃこ」と呼ばれるようになりました。
「じゃこ」は関西地方で使われている呼び名で、それ以外にも「ちりめん」や「おじゃこ」「かちり」といった呼び名があります。
「じゃこ」はカルシウムが豊富な食材として知られています。
「しらす」とは?
「しらす」は、体に色素がなく白い色をした稚魚のことをいいます。
カタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシ、イカナゴ、ウナギ、アユ、ニシン等の稚魚です。
「しらす」は様々な種類の魚の総称なので、「しらす」という魚がいるわけではありません。
食用となるのはその中でもイワシ類の稚魚で、生のままの状態のものを「生しらす」といったりします。
「しらす」はそのほとんどが加工され、釜で塩茹でしたものは「釜上げしらす」と呼ばれています。
「じゃこ」と「しらす」の違い
「じゃこ」も「しらす」もイワシの稚魚を使った食べ物です。
「しらす」が稚魚そのものを指しているのに対して、「じゃこ」は「しらす」を加工したものになります。
「じゃこ」は天日干ししているので、含まれている水分量が「しらす」よりも少なくなっています。
食材としては茹でていないものを「生しらす」と呼んでおり、釜茹でしたものを「釜茹でしらす」、少しだけ乾燥させたものを「しらす干し」、しっかり乾燥させたものを「じゃこ」と呼び分けています。
どの程度乾燥させるのかといった定義はありません。
まとめ
「しらす」を釜茹でしてしっかり乾燥させたものが「じゃこ」になります。