この記事では、「イカ」と「タコ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イカ」とは?
「イカ」とは、軟体動物の一群では軟体動物門頭足綱十腕形上目に分類されます。
全世界のあらゆる海に分布し、種類によって大きさはさまざまで、2cm程度のごく小型のものから20mに達する大型のものまで存在します。
10本の足を持っている事が広く知られており、最大の特徴と言えます。
実はこの10本あるものは足ではなく腕であり、実際には8本の腕と、2本の「触腕」と呼ばれるもので構成されています。
「触腕」は吸盤が先端に集中し、伸ばして獲物を捕食するための腕であり、危険が迫るとこの「触腕」をちぎって逃れる事もあります。
「タコ」とは?
「タコ」とは、八腕形上目のタコ目に分類されている軟体動物の総称です。
主に海の岩礁や砂地に生息し、吸盤のついた8本の腕を持っています、丸く大きい部位は頭のように見えますが、実際は胴で、頭と呼べる部分は腕の基部に存在し、目や口があります。
「タコ」は身体の9割程度が筋肉であり、身体全体と腕の吸盤を使って獲物を捕らえることから、一度獲物に絡みついた吸盤はなかなか離れることはありません。
「イカ」と「タコ」の違い
「イカ」と「タコ」は同じ軟体動物ですが、かなり多くの違いがあります。
最も一般的なのは腕の数で、「イカ」は10本「タコ」は8本です。
また、泳ぐスピードも「タコ」は時速15km程ですが、「イカ」は時速40㎞と素早い泳ぎができます。
また、「イカ」と「タコ」はどちらも墨を吐いて敵から逃げますが、「イカ」の墨はドロドロしていますが、「タコ」の墨はサラサラとしていて海の中で広がるので成分が異なっています。
このように「イカ」と「タコ」は全く違う生物なのです。
まとめ
「イカ」と「タコ」は食材として日本人に非常に身近な生物です。
同じ軟体動物ですが、見た目も生息範囲も特徴も全く違う生き物です。
それぞれの性質や特徴を理解し、間違えないようにしましょう。