この記事では、「ケーブルカー」と「ロープウェイ」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「ケーブルカー」とは?
「ケーブルカー」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ケーブルカー」は「Cable car」と英語表記しますが、日本における「ケーブルカー」は「Funicular(フニクラ―)」に近いとされています。
「ケーブルカー」は、「山岳の急斜面などを、ケーブルがつながれた車両をウインチ等で巻き上げて運転する鉄道」という意味があります。
ケーブルで引っ張り上げるため、動力は上の部分に集中していて、車両には動力がありません。
そのため、車両を簡略化、軽量化できるというメリットがあります。
「ケーブルカー」の方式には、「交走式」のものがあり、一本の長いケーブルの両端に、車両をつなぎ、一方の車両をケーブルを巻き上げて引き上げると、もう一方の車両が降りてくるという方式になります。
日本の「ケーブルカー」は、ほとんどがこの方式となっています。
1918年に開業した『生駒鋼索鉄道』が日本初の「ケーブルカー」として誕生しています。
「ロープウェイ」とは?
「ロープウェイ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ロープウェイ」は「ropeway」と英語表記します。
「ロープウェイ」は「空中に渡したロープに吊り下げた輸送用機器に人や貨物を乗せて、輸送を行う交通機関のこと」という意味があります。
スチール製のロープに、人や荷物を載せるための機器を懸垂させて運ぶ乗り物になります。
「ロープウェイ」は、空中に乗り物が浮くため、地形の影響を受けにくいこと、急勾配や急斜面に対応可能なことから、スキー場のリフトや、ゴンドラリフトとして使用されたり、山の上の観光地との交通機関として利用されています。
「ロープウェイ」の動力は電動機で、始点駅か、終点駅のどちらかに設置されています。
「ケーブルカー」と「ロープウェイ」の違い
「ケーブルカー」と「ロープウェイ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ケーブルカー」は、「山岳の急斜面などを、ケーブルがつながれた車両をウインチ等で巻き上げて運転する鉄道」という意味があります。
一方で「ロープウェイ」は「空中に渡したロープに吊り下げた輸送用機器に人や貨物を乗せて、輸送を行う交通機関のこと」という意味があります。
「ケーブルカー」も「ロープウェイ」も、動力が車両にはなく、ケーブル、ロープをけん引して動かすという共通点があります。
ただし、「ケーブルカー」は、車両にタイヤが付いているのに対して、「ロープウェイ」は付いていないという違いがいあります。
また「ケーブルカー」が移動するのは地上ですが、「ロープウェイ」が移動するのは空中という違いがあります。
まとめ
「ケーブルカー」と「ロープウェイ」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。