「講談」や「落語」は庶民の娯楽として人気がありますが、この2つは明確な違いがあります。
この記事では、「講談」と「落語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「講談」とは?
「講談」とは壇上で講談師が様々な話をする娯楽であり、その内容は庶民的なものから寓話まで色々種類が存在します。
「講談」は主に語り手の視点によって進行するのが特徴であり、「読む」という表現します。
講談師が使う道具は簡素なものが多く、釈台と張り扇を使います。
「講談」の内容は歴史的な物語から逸話など色々なものが存在します。
「落語」とは?
「落語」とは壇上で落語家が様々なキャラになりきって話をする娯楽です。
登場人物になりきることから基本的には会話を中心にして進むのが特徴であり、演じる人の個性が強く出ます。
主観的に演じることが多く、扇子と手拭以外にも色々な道具を使って物語を再現するのが特徴です。
「落語」は庶民的な話や寓話のような内容が多く、そのオチによって良し悪しが決まります。
オチがないものや弱いものは悪い「落語」と判断されますし、有名な「落語」のオチは完成度が高く唸るものも多く存在します。
「講談」と「落語」の違い
「講談」は三人称で語る形式であり、「落語」は登場人物になりきって会話を中心に進む形式となっています。
内容はそれぞれ違うものとなっており、オチの有無によってこの2つは区別されます。
「講談」はオチがなくても大丈夫ですが、「落語」はオチがないと駄目な内容と判断されるのが特徴です。
「講談」の例文
・『ゆっくりとした講談だったのでよかったです』
・『講談師の喋り方に憧れています』
「落語」の例文
・『あの落語のオチは見事なもので唸ってしまった』
・『落語家の演技は本当に上手で、内容が浮かび上がってくるようだ』
まとめ
「講談」や「落語」は語りを中心とした娯楽として現代でも人気があります。
最近ではポットキャストやストリーミングでこの2つをいつでも気軽に聞けるようになりました。