この記事では、「ふきのとう」と「ふき」の違いについて紹介します。
ふきのとうとは?
ふきのとうは春の山菜として知られていますが、ふきの若い花芽のことをいいます。
ふきのとうは、日本では昔から食用として用いられてきました。
独特の香りと苦みがあり、天ぷらや和え物などにして食べることが多いです。
鮮度が落ちやすく、時間が経つと苦みやえぐみが強く出てアクも多くなります。
和え物やおひたしにして食べる場合には、下茹でしてアクを抜く必要があります。
ふきのとうは雪解けの頃に一斉に芽を出すので、春の訪れを告げる山菜としてニュースなどで取り上げられることもあります。
ふきとは?
ふきとはキク科フキ属に属する多年草で、花が咲いた後に地下茎から出てくる葉の柄の部分のことをいいます。
日本原産の野菜で、平安時代の頃から食用として用いられていました。
収穫してから時間が経つと、アクガ強くなります。
ふきは煮物や和え物、おひたし、てんぷら、炒め物等にして食べられています。
醤油や砂糖でふきを甘辛く煮た佃煮を伽羅蕗(きゃらぶき)といいます。
常備菜や保存食として食べられていました。
ふきには、食物繊維やミネラルが豊富に含まれています。
生で食べることはなく、加熱調理して食べるのが一般的です。
山などにも自生していますが、スーパーマーケット等で販売されているのは栽培されたものです。
ふきのとうとふきの違い
ふきのとうとふきは同じ植物です。
春先に咲く花芽の部分をふきのとうと呼んでおり、花が咲いた後に地下茎から出てくる葉柄の部分をふきと呼んでいます。
ふきのとうが成長してふきになるわけではありません。
ふきのとうの旬は地域によっても異なりますが、雪解けの2月頃からです。
ふきの旬は、4月頃からになります。
まとめ
ふきとふきのとうは、同じ植物の違う部分です。
春咲きに咲く花芽の部分がふきのうとうで、花が咲き終えた頃に地下茎から出てくる葉柄の部分がふきになります。