この記事では、「タラ」と「スキミタラ」の違いについて紹介します。
タラとは?
タラとは、タラ目タラ科に属する魚のことをいいます。
30種以上あり、主に北半球の寒冷な海に分布しています。
日本の近海には、マダラやスケトウダラ、コマイ等がいます。
日本でタラというとマダラを指すことが多いです。
漢字では、真鱈と書きます。
世界的に見てもタラは漁獲量が多く貴重な水産資源となっています。
脂肪が少なく身が柔らかい白身魚で、鍋料理にしたりソテーやフライにする等、幅広い料理に使われています。
鮮度が落ちやすいので、刺身で食べることはあまりありません。
マダラの精巣は白子と呼ばれ、珍味として知られています。
それからスケトウダラは、かまぼこやちくわ等の魚肉製品に使われることが多い魚です。
マダラ同様に鮮度が落ちやすいので、加工食品として食べられています。
スケトウダラの卵巣は、たらこや明太子になります。
スキミタラとは?
スキミタラとはマダラの皮と骨を取り除き、すき身にして塩漬けし干物にした食べ物をいいます。
食べる際には、水で塩を抜くのが一般的です。
お茶漬けにしたり、炙って酒の肴にして食べます。
マダラのうま味が凝縮されていて、干物ならではの味わいがあります。
スキミタラは冷蔵庫がなかった時代には、保存食として重宝されていました。
鮮度が良いうちに塩漬けにすることで、タラのうま味を引き出せます。
タラとスキミタラの違い
タラは、マダラやスケトウダラ、コマイといったタラ目タラ科の魚です。
それに対してスキミタラは、マダラを加工した干物になります。
スキミタラは塩漬けにしてあるため保存性があり、保存食としても食べられています。
含まれている塩分が多いのはスキミタラで、食べる時には塩抜きを行うのが一般的です。
まとめ
タラはマダラを指すことが多いですが、マダラをすき身にして塩漬けにし干物に加工した食べ物がスキミタラになります。