この記事では、「ジンゲロール」と「ショウガオール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジンゲロール」とは?
ショウガに多く含まれるフィトケミカルの一種です。
フィトケミカルとは、植物が作り出す化学物質の総称で、紫外線や害虫などから自らを守る働きをします。
「ジンゲロール」には、血管を拡張させることで冷えを改善する、免疫力を向上させる、頭痛や吐き気を抑える、胆汁の排泄を促進するなどの働きが期待できます。
加熱をすると、別の成分に変化をします。
生でショウガを食べるのが「ジンゲロール」の上手な摂取の仕方です。
「ショウガオール」とは?
ショウガに多く含まれるフィトケミカルの一種です。
体を温める働きが期待できます。
また、アドレナリンの分泌を促して、体脂肪が燃えやすい状態にするともされています。
加熱をするとことで、ジンゲロールの一部が「ショウガオール」に変化をします。
生よりも乾燥や加熱をしたものに多く含まれます。
加熱温度が重要で、30℃程度ではあまり変化がありません。
だからといって、170℃にもなる高温温度では成分が変化をしてしまい、働きが期待できなくなってしまいます。
そのため、「ショウガオール」を増やすためには、80℃程度で加熱をするのが理想です。
80℃で加熱をした場合は、1時間加熱よりも3時間加熱の方が「ショウガオール」の量が多くなります。
「ジンゲロール」と「ショウガオール」の違い
「ジンゲロール」と「ショウガオール」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもショウガに多く含まれる成分ですが、どのような状態のものに多く含まれるのか、どういった働きがあるのかに違いがあります。
生のものには前者が多く含まれており、加熱をすると後者が多くなります。
前者の場合は末梢血管への血流を促す働き、後者の場合は深部から体温をあげる働きが期待できます。
まとめ
どちらもショウガの成分ですが、生に多いのか、加熱したものに多いのか、どのような働きをするのかに違いがあります。