和食の出汁(だし)として代表的なものに、「本だし」や「かつおだし」があります。
この記事では、「本だし」と「かつおだし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本だし」とは?
「本だし(ほんだし)」とは、顆粒タイプの和風調味料で、味の素株式会社が製造、販売している商品です。
鰹節の粉末の他にも、食塩や砂糖類などが含まれています。
水やお湯などに溶かして、だし汁として使うことができる他にも、炒め物や煮物など、さまざまな料理に使うことができます。
「かつおだし」とは?
「かつおだし」とは、鰹節から取る出汁のことを言います。
また、うま味成分の「イノシン酸」が含まれています。
顆粒などの市販で売られているものもありますが、自分で鰹節を利用して「かつおだし」を作ることもできます。
「かつおだし」と並んで代表的な出汁に「昆布(こぶ)だし」があります。
「昆布だし」は昆布から取る出汁のことで、「グルタミン酸」のうま味成分が含まれています。
「昆布だし」も市販のものだけではなく、自分で昆布から出汁を取ることができます。
調理にはそれぞれ別に使うこともありますが、「かつおだし」と「昆布だし」を合わせて使うことで、よりうま味が増して美味しくなります。
「本だし」と「かつおだし」の違い
「本だし」と「かつおだし」の違いを、分かりやすく解説します。
「本だし」とは、顆粒タイプの和風調味料で、味の素株式会社の商品です。
一方、「かつおだし」は鰹節から取る出汁のことを指します。
どちらも鰹節から取った出汁ですが、「本だし」の方は他にも食塩や砂糖類などが含まれている点が異なります。
また、「本だし」は市販の商品ですが、「かつおだし」は市販タイプだけではなく、自分で鰹節を利用して作ることができる点が違います。
まとめ
三大うま味成分として、「イノシン酸」の他にも「グルタミン酸」と「グアニル酸」があります。
「イノシン酸」は鰹節や煮干し、または肉類などから取ることができます。
また、「グルタミン酸」は昆布やトマト、あるいはチーズや味噌、醤油などの発酵食品に含まれているうま味成分です。
さらに、「グアニル酸」はシイタケやエノキなどのキノコ類に多く含まれています。
市販の和風調味料などには塩分や糖分など、他の成分も含まれています。
なので、それだけ使用しても、味の調整ができるようになっています。
逆に自分で一から出汁を取る場合は、塩味や甘味などの味の調整が必要になってきます。
いずれも出汁だけではなく、他の食材とのバランスや、食べる人の好みなどによって、味を整えていくようにしたいものです。
料理初心者や短時間で調理をしたい場合は、一から出汁を取ることは面倒かもしれません。
なので、初めから味がある程度決まっている市販の調味料や出汁を使うと便利です。
うま味の組み合わせや、食材との相性などによって、さまざまな味わいを楽しむことができます。
それぞれの美味しさを試してみることで、さらに料理のバリエーションを広げていくことができるでしょう。