インド料理で主力として提供される食べ物に「クルチャ」と「ナン」があります。
ふたつの食べ物にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「クルチャ」と「ナン」の違いを解説します。
「クルチャ」とは?
「クルチャ」とは、「メイダ小麦を使って作るインド風のパン」のことです。
「クルチャ」の使い方
インドで広く食べられている主食の一種でメイダというインドで生産された小麦粉を主原料に用い油や卵などで練り上げて発酵させてから釜で焼き上げて作ります。
日本の1番のように生地の中に具材を入れるのが大きな特徴でチーズを入れたチーズクルチャやドライカレーを入れたマサラクルチャなどいろいろな種類があります。
市場の地域では小麦粉ではなくトウモロコシの粉を作って作られるものもあり、インド人が日常的に食べているオーソドックスな料理です。
「ナン」とは?
「ナン」とは、「小麦粉を練って発酵させた生地をタンドール窯で焼き上げたインド風パン」のことです。
「ナン」の使い方
日本ではインド風カレーと一緒に食べる主食として人気がある料理ですが、カレーの本場であるインドでは日本人が想像するほどは食べられていません。
「ナン」を作るには専用の料理器具であるであるタンドール窯が必要です。
タンドール窯は専門の料理店にしかないものであり一般家庭で本格的な「ナン」を作るのは不可能です。
レストランなど本格的なお店に行けば「ナン」が提供されますが一般家庭で作られることはありません。
料理としてはふっくらとした食感と大きさが特徴です。
人の顔ほどもある生地は表面がサクサク中はふわふわもちもちに焼き上げられ、辛味の強いカレーとの相性は抜群です。
「クルチャ」と「ナン」の違い
「クルチャ」と「ナン」の違いは「具材」です。
小麦粉の生地で具材を包んで焼き上げたものが「クルチャ」、生地をタンドール窯で焼き上げたプレーンなものが「ナン」という違いで区別されます。
日本では小麦粉の生地でチーズを包んだものを「チーズナン」と呼んでいますが「チーズクルチャ」が本来の名称です。
まとめ
「クルチャ」と「ナン」は似ているようで全く別の料理です。
それぞれ異なる味が楽しめるのでインド料理店に行った時は気になるを注文して試してみてください。