「脚本」と「台本」の違いとは?分かりやすく解釈

「脚本」と「台本」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「脚本」「台本」の違いを分かりやすく説明していきます。

「脚本」とは?

「脚本」は、演劇とか映画などを作り上げる際、役者とは別に演劇とか映画を支える裏方さんに向けて何をしてほしいかを記載したものです。

なので、「脚本」には、ここで証明を切り替えるとか、ここで役者さんが入るという具合に事細かく指示と取れるものが記載されています。

この指示けて多くの裏方さんは、「脚本」に記載されている指示に従い演劇とか映画を皆さんで作り上げるのです。


「台本」とは?

「台本」は、役者さんに向けてセリフとか、背景などを覚えてもらうために使用するものです。

なので、演劇とか、アニメなどは「台本」に記載されている指示に従うことで役者さんは演技を完遂させる流れになります。

無論、「台本」はセリフが記載されていますが、役者さん自体がどう動くかについてはどのように動いてやろうかと考えるのは役者さんのお仕事です。


「脚本」と「台本」の違い

両者の違いは、だれに向けて作られているかです。

「脚本」は、役者さん以外で、監督とかスタッフの方に向けてどう動けばよいかが記載されていますが、「台本」は、役者さんがどう演じるかを記しているという違いです。

そのため、いい意味では、「台本」は、役者さんが自分で解釈して演じればそれが監督に伝わり、良い評価になれば、アドリブでもよいという評価になります。

逆に「脚本」をアドリブできない理由ですが、アドリブにすると裏方さんが全員自由行動をするのでダメです。

そうなりますと、もはや映画であれドラマであれ収録自体が成り立たなくなります。

「脚本」の例文

・『脚本が仕上がり、監督に見てもらう』

「台本」の例文

・『台本に大物女優さんがNGを出し急遽台本を変更する』

まとめ

「脚本」については、演劇であれ映画であれ作品を作るうえで裏方と言える人物に向けてどうしてほしいかというものを記載しています。

なので、「脚本」は、絶対に裏方さんは指示内容に従い動かないといけません、これを「台本」のようにアドリブで何でもしてよいですとした場合、不必要に照明を当てたり、不必要に効果音を出したりと映画や演劇が成り立たなくなるのです。

逆に「脚本」は、演技者に対してセリフだったり、どう行動するかを大まかに説明していますが、実はアドリブが許されます。

これは監督がアドリブに対してNGであると評価しなかった場合アドリブが正規の演技であるということになり「台本」においては実はアドリブという方法が許され、役者側の演技力という形でアドリブで円具をカバーすることが許されます。

ただ、アドリブを多用する役者さんについては、演劇や映画の進行度合いが分からなくなるので他者の演者が自分の演技に集中できないという問題のほか、いつ自分が演技をすればよいかわからないという問題が生まれますので、アドリブを多用することは実はマイナスになり得ることが多いです。