この記事では、「イイダコ」と「マダコ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イイダコ」とは?
「イイダコ」とは、マダコ科マダコ属に分類されるタコです。
体長は大きくても30㎝程と小型で、イボ状の突起が体にあるのが特徴です。
日本では北海道南部の沿岸域の水深10メートルから20メートル程度の波の穏やかな場所に生息しています。
産卵直後の雌の胴体に詰まった卵胞が米のように見えることから、和名では「飯蛸」と書かれます。
腕と腕の間のヒダの部分に金色の模様がある事と、両眼の特徴的な長方形の模様で、他のタコとの区別が可能です。
「マダコ」とは?
「マダコ」とは、タコ目マダコ科に属するタコです。
体長は60㎝と比較的大きく、腕の長さは胴体(頭)の3倍程の長さになります。
スーパーなどで販売されているタコのほとんどがこの「マダコ」で、最もポピュラーなタコと言ってよいでしょう。
周囲の環境に合わせる形で体色を変える事ができ、海藻や岩などに擬態して危険から身を守ります。
瀬戸内海の明石で捕れる「明石ダコ」が有名で、「マダコ」の習性を利用した「たこ壺」を使っての漁が主流です。
「イイダコ」と「マダコ」の違い
「イイダコ」と「マダコ」は大きさの違いと、旬の時期も異なっています。
「イイダコ」は大きくても30㎝程度の小型のタコで「マダコ」は60㎝程度と大きさに違いがみられ、また「イイダコ」秋から冬にかけての時期に旬を迎え、「マダコ」は5月から10月の夏季が旬であるという違いがるので、目にする時期も異なっています。
まとめ
タコと言えば、おいしそうに真っ赤に茹であがったタコをイメージする人が多いと思いますが、そのほとんどは「マダコ」です。
「イイダコ」は小型のため、から揚げや刺身などで楽しめます。
どちらにしても、タコの独自の食感と味は様々な料理に使われますので、食べる際に「マダコ」か「イイダコ」か考えてみるのも良いのではないでしょうか。