この記事では、「アンビバレント」と「アンビバレンス」の違いを分かりやすく説明していきます。
気になるカタカナ語を学びましょう。
「アンビバレント」とは?
アンビバレントとは、正反対の考えを持つこと。
また両極端の感情を、心に抱くことです。
向かい合わせになっている価値観が、どちらも心の中にある状態を指します。
もともとアンビバレントは、スイスのお医者さんが付けた言葉です。
例えばある人に「好き」という気持ちを持っていたとします。
一方で「憎らしい」という気持ちも持ち合わせていたとします。
「好き」と「憎らしい」は相反する感情なので、これが一緒くたになっている状態をアンビバレントといいます。
人によってはこの処理が上手くいかず、メンタルの不調をきたしてしまう場合もあります。
「アンビバレンス」とは?
アンビバレンスとは、両面感情と言われています。
表と裏、二つの感情が組み合わさった心理状態です。
例えば「面倒だから、友達は作りたくない」と心を閉ざしている人がいたとします。
けれども話を聞くと「気軽な話し相手くらいは欲しい」と思っていたとします。
このように否定と肯定の気持ちを、どちらも併せ持っているのがアンビバレンス心理です。
よくよく考えるとアンビバレンスは特別な感情ではなく、誰の心にもある心理状態です。
いわば「どちらにすべきか決めかねる」のがアンビバレンス心理です。
誰の心にも矛盾する感情があると思うと、他者とのコミュニケーション法が少しずつ変わっていきます。
「アンビバレント」と「アンビバレンス」の違い
いずれもよく似ている感情です。
「アンビバレント」と「アンビバレンス」の違いを、分かりやすく解説します。
「アンビバレント」と「アンビバレンス」の違いは、形容詞か名詞かの差です。
どちらも正反対の感情を指します。
ただ心療内科や精神科では、アンビバレンスよりアンビバレントが用いられるケースが多いです。
アンビバレントの処理が追い付かなくなると、心に混乱が生じやすいといわれています。
またアンビバレンスは子育てや人との関わり方など、ソフトな面で多く用いられています。
まとめると医療現場を中心に使われているのがアンビバレント。
育児や企業の研修に用いられているのがアンビバレンスです。
まとめ
「アンビバレント」と「アンビバレンス」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも矛盾する心理状態、精神状態をあらわします。
心療内科やカウンセリングで使われるのが「アンビバレント」。
子育てや部下の指導に応用されているのがアンビバレンス心理学です。
人の心にある二つの気持ちに気付くと、言葉のかけ方や選び方も変わってきます。
人付き合いの参考にしてください。