「時代」を意味する英単語“age”と“era”ですが、違いや使い分けがあるのでしょうか?
この記事では、“age”と“era”の違いを分かりやすく説明していきます。
“age”とは?
“age”とは、主に「年齢」をはじめ「成年」や「老年」、「寿命」など「人生のうちのある期間」を指したり、「時代」を意味する英単語の名詞です。
名詞以外にも、自動詞としては「年を取る」や「古くなる」、「老ける」という意味を表し、他動詞としては「古びさせる」や「老けさせる」という意味を表します。
“age”の使い方
“age”の用法として、名詞としては“age of twenty”(20才)のように「人の年齢」を表したり、“old age”(老年)のように年頃を表すときに使われています。
「10代の少年少女」を指す外来語「ティーンエイジャー」も“teen ager”が語源です。
また、歴史上における「ある特定の期間」や「時代」を指して“ice age”(氷河期)と用いられたり、「人類史において文明やテクノロジー、文化が発展を遂げた期間」というニュアンスを含めて“Age of Discovery”(大航海時代)や“golden age”(黄金時代)などのようにも用いられています。
“era”とは?
“era”とは、「時期」や「紀元」、「代」、そして「時代」の中でもとりわけ「明確に規定された時代」や「歴史的な出来事や変化で特徴づけられた時代」を指す英単語の名詞です。
“era”の使い方
“era”は“the Peleozoic era”(古生代)や“the Mesozoic era”(中生代)など、地球の歴史における一定の時期を表したり、“the cold war era”(冷戦時代)など「人類史において、明確に規定されている時代や歴史的な出来事や変化で特徴づけられた時代」というニュアンスを含めて使われています。
日本の暦である「元号」の英訳にもこの“era”が用いられ、「江戸時代」=“the Edo era”や「令和時代」=“the Reiwa era”となります。
“age”と“era”の違い
・“age”は名詞としては「年齢」や「年頃」、「時代」という意味を指し、動詞としては「老ける」や「古くなる」、「老けさせる」などの意味を指す英単語です。
・“era”は「時期」や「紀元」、「代」、そして「時代」の中でもとりわけ「明確に規定された時代」や「歴史的な出来事や変化で特徴づけられた時代」を指す英単語の名詞です。
どちらも「時代」という意味を含んでいますが、“era”が指す「時代」とは、日本の元号の英訳に使われていることからも分かるように「明確に規定された時代」になります。
対して、“age”が指す「時代」は逆に「おおまかに括られている時代や期間」=「明確に規定されていない時代や期間」になります。
したがって、「時代」を表す言葉として見たとき“age”はやや抽象的であり、“era”はより具体性が高いと言えるでしょう。
“age”の例文
・“Today, We live in high information Age.”(今日の私たちは高度な情報化時代を生きている)
“era”の例文
・“The Heisei era was over in 30 yers.”(平成時代は30年で終わった)
まとめ
“age”と“era”は共に「時代」という意味を表す英単語でしたが、“age”は「大まかに括られている時代や期間」を指し、“era”は「明確に規定された時代」を指すという点に主な違いがありました。
“age”には「時代」の他にも「年齢」や「老ける」などの意味が含まれています。
近年、「エイジング」という外来語をよく見聞きしますが、これは動詞“age”の現在分詞“aging”が語源であり、「加齢」や「老化」、「高齢化」という意味です。